高音を楽にキレイに! 魔法のようなフルート練習法3
フルートに限らず、管楽器奏者には「高い音を出すのが苦手」という人が多いですね。
自然な息のままでは「高い音が苦手な人」「低い音が苦手な人」とだいたい分かれます。少ないですが、「真ん中の音域が苦手」という人も中にはいます。
今回は、自然な息を少しだけ操作して、高い音を簡単に出す方法をお教えします! この練習法はフルートに限りませんので、他の楽器のお友達とも一緒にできます。
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身体を○○するだけ!
1. フルートを持って、構えます。
座っていても立っていても出来ますが、立ったほうが簡単なので、ぜひ試してみてください。
立って足を肩幅くらいに開き、身体を安定させます。次に、フルートをいつものように構えてください。苦手な高音を吹くつもりで、指を作って(構えて)ください。特に思いつかなければ、最高音域のレやミなど、いかがでしょうか。試しに音をひとつ、出してみましょう。
2. 前屈していきます。
フルートを構えたまま、身体を折り曲げていきます。お辞儀をしていく要領です!
できれば上半身は、立っている時の状態をキープ。背中を曲げず、そらさず、と思っていてください。まさにお辞儀で、お腹や腰のあたりから曲げて行く感じですね。足と身体が90度前後になるまで頑張ります。 ※身体の堅い方、身体的に不安のある方は無理のない範囲で!
3. さあ、吹いてみましょう!
この状態で、息を吸って、吹いてみましょう。
どうでしょうか? いつもよりラクに鳴りませんか? 身体を曲げる前に吹いた音より、軽く響くような気がしないでしょうか。
もし効果が無いときは、もっと身体を折り曲げて吹いてみるか、身体を曲げた状態を少しキープして、腹筋あたりに力が入った頃に吹いてみてください。
次のステップ
音が鳴ったら、次のステップです。常にお辞儀状態で演奏することは出来ませんので(笑)、ここからはあなたの努力が必要です。
身体を曲げて吹いて、「良い音だな」と思えたら、曲げ方を少しだけ浅くしましょう。それでまた良い音だなと思えたら、さらに浅くします。もしダメだったら、深いところに戻りましょう。そうやって、普通の状態に近づけていきます。
ポイントは、「おなかに力が掛かっているな」と意識することです。余裕があれば、上半身が脱力できているかどうかも気にしてみましょう。
身体を元の状態に戻していくときも、おなかへの圧力と上半身の脱力を、常に意識してみてください。
より自然な姿勢で
高音を出すために必要な力の入れ具合が、これで少し体感できたと思います。
この練習は椅子に座っていても出来ます。座ったまま、身体を曲げて吹いてみましょう。立った時よりは負荷が少ないので、効果が得られないときは再び立って練習してみたほうが良いでしょう。
次回「魔法のフルート練習法4」では、「なぜこのようにすると高音が鳴りやすいか?」の解説をします!
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