フルートでジャズを吹こう!クラシックと吹き方は違う?

フルートでジャズを吹こう!クラシックと吹き方は違う?

憧れのジャズをフルートで吹けたら格好良いですね。しかし、フルートってジャズも吹けるのでしょうか。1900年頃に誕生したとされるジャズですが、ジャズの草創期や成長期のビッグバンドで、フルートはほとんど見かけません。その理由とは?また、ジャズ・フルートはどのような魅力があるのでしょうか。

ジャズ草創期にフルートは登場しない

ニューオリンズのフレンチクォーター

フルートと言えばクラシックで使用する楽器というイメージが強いのではないでしょうか。今はジャズ・フルートの動画や楽譜もよく見かけますし、音楽教室でも習えます。しかし、スウィングジャズ(初期のジャズ)時代のビッグバンドでは、フルートはほとんど見かけません。スウィングジャズは1930年代がメインで、40年代初頭までに大流行した、ジャズの演奏スタイルです。一般的なビッグバンドはサックス、トランペット、トロンボーンなどに、ドラム・ピアノ・ギター・ベースのリズムセクションです。

 

ビッグバンドにフルートがいない理由

ビッグバンドにフルートが入っていないのは、バンド全体の音量に比べてフルートの音量が足りなく、音が埋もれてしまうから、というのが主な理由のようです。また、他の楽器よりフルートは強弱がつけにくく、強靭なスウィングができるイメージもありません。このような理由から、フルートはビッグバンドでの演奏に適しませんでした。サックス奏者が持ち替えでジャズ・フルートを吹くことがありましたが、聞こえる音は高音域が主だったようです。

 

初期のジャズ・フルーティスト

最初にジャズでフルートが使われたのは、1908年生まれキューバのフルート奏者アルベルト・ソカラースが1927年に録音した「Shootin’ the Pistol」という曲のようです。ジャズ史上初フルート・ソロの録音を残しました。ソカラースは、クラリネットやサックスの奏者でもありました。その後は、1905年生まれ、サックス奏者でもありフルートも吹くウェイマン・カーヴァーが1933年に録音を残しています。

 

1940年頃から、スウィングジャズは人気が落ちてきました。フルートがジャズ楽器として使用されたのは主に1950年代です。ハービー・マンが有名ですね。60年代はヒューバート・ロウズやローランド・カークが人気を得ています。

※1945年頃からビバップ(モダンジャズのはじまり)という新しいジャズスタイルに変わっていきます。2~6名の少人数で演奏し、アドリブが主体です。

 

→次のページではブルースのルーツの続き「クラシックと音の違い」をみていきます。

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