

吹奏楽でのフルートの役割は?音量では勝負しない!
吹奏楽の中でのフルートパートは、高音域で、主にメロディを担当します。フルートアンサンブルや、小人数での合奏の
場合はフルートの音色も聞こえてくる場合が多いですが、音量が出る金管楽器や打楽器などを含む吹奏楽では、
フルートを吹いている方でも、演奏を聴いている方でも、合奏中にフルートの音が聞こえないと感じたことはあるのでは
ないでしょうか。音が小さいフルートパートは、吹奏楽の中でどのような役割なのでしょうか? フルートパートに
求められているものを考えてみました。
フルートの音色
基本は、吹奏楽の木管楽器であり、高音域を担当しています。フルートの音色の特徴は、小鳥のさえずりのような
女性の歌声のような、かわいらしく透き通った音色というイメージがあります。
フルートの音が出る仕組み
フルートは「エアリード」と呼ばれる仕組みを使って音を出しています。エアリードとは、フルートの唄口に
口をあてて空気を吹き、付近の空気を上下にふるわせる波を発生させて、音を出す仕組みです。ペットボトルに
口をあてて、音をだすような感じです。
フルートの音量
吹奏楽のなかでは音は大きいほうではありません。金管楽器と一緒に吹くとほとんど聞こえないと感じることが
あります。「もっと大きく」吹こうとすると、音が割れたり、綺麗な音ではなくなってしまいますので、音量で
他の楽器と勝負しようとは思わないほうがよいかと思います。筆者は音が聞こえないと言われた経験あり、吹奏楽の
いろいろな種類の楽器と演奏したとき自分でも音がかき消されているように感じた経験あり、動画を見て再確認した
経験あり、です。
大きな音を出そうとしても、出ないのはフルートであれば仕方ないことだと思いますので音が聞こえない、もしくは
思うような綺麗な音が出ないと感じるときはフルートの良い音が出せるように意識を変えてみるとよいようです。
フルートの存在感を出すためには?
フルートを良い音色で吹けている場合は、合奏に入ってもよく聴こえてくるかと思います。この、よく響く美しい音色を
出すことは、大変難しいと思います。響く良い音を出すために意識することを、調べてみました。
- 吹き方を意識
唇の形が大事ですので、息をまとめ、響かせられるように、綺麗な唇の形が作れるよう練習するとよいようです。 - 楽器を鳴らすことを意識
良い音、響く音、を鳴らして吹くことを意識すると、聞こえる音になります。豊かに響かせて、フルートの音を聴かせます。 - 音をとばす感覚を意識
音を遠くへとばす感覚を意識すると良いようです。フルートの音の良さをイメージしながら、力まず、リラックスを心がけます。 - 響かせることを意識
他の楽器と溶け合う、美しい音色を吹くようにイメージします。音量が大きい楽器に負けまいとして、大きい音を出すことだけに意識がいくと、フルートの音色の良さが出なくなります。 - 音程が悪くなりがちなので耳を鍛える
注意深く聞いて、周りの音と、自分の音があっているか聴くことは大切です。
→次は「さらに表現力豊かな演奏をするために」を考えます。