ジャズが聞ける・ジャズと関係のある映画おすすめ6選
ここではジャズと関わりがある映画、ジャズに新しい活躍の場を提供して話題となった映画を6つご紹介します。その時代を想像しながら観ると、一層楽しめるのではないでしょうか。ジャズ好きにはどれも有名なので、気になる方はぜひ見てみてださい。
ジャズが聞ける映画6選
ジャズ・シンガー
1927年アメリカ合衆国の映画です。映画史上はじめて「声」を持ったトーキー(映像と音声が同じタイミング)長編映画の第1号です。作品タイトルはジャズシンガーですが、中身は主人公の青年がスター(ジャズシンガー)を夢見て成功するまでの物語です。なので、ジャズ音楽とは別の演出ということになります。
主人公を演じたのは、アル・ジョルスンでした。彼が映画の中でピアノを弾きながら歌った「ブルー・スカイズ(Blue Skies)」は、のちにジャズ・スタンダードとなる曲です。アル・ジョルスン ブルースカイで検索すれば曲が聞けますし、他にもカバーしている音楽家がたくさんいます。
※Blue Skiesは、アーヴィング・バーリンが1926年に書いたポピュラー音楽の歌曲です。
セイントルイス・ブルース
1929年アメリカ合衆国の映画です。上映時間16分の短編映画、主演はブルース・シンガーのベッシ―・スミスです。バック・コーラスと共に圧巻のブルースを聴かせてくれますよ。ベッシ―・スミス(Bessie Smith)は1894年生まれのブルースシンガーです。
ニューオリンズ
1947年アメリカ合衆国の映画です。ジャズシンガーのビリーホリディ、ジャズの大御所ルイ・アームストロングとの共演です。演技をしながら実際にジャズの名手たちが演奏し、歌声などを披露してくれます。とても豪華で、ジャズファンでなくても楽しめると思います。
大運河
1957年のフランス映画です。当時人気だったジャズグループ、モダン・ジャズ・カルテットのピアノ奏者ジョン・ルイスが音楽を担当しています。モダンジャズを本格的に取り入れた映画であり、モダンジャズに新しい活躍の場を提供しました。(ジョン・ルイスは、フランス文化やヨーロッパのクラシック音楽に強い関心を示していました)主題歌の「ゴールデン・ストライカー」をジョン・ルイスが作曲しています。演奏はモダン・ジャズ・カルテットです。この映画のロジェ・バディム監督が「大運河」でモダンジャズを使用すると、フランス映画がモダンジャズを使用するようになり、高い評価を得るようになりました。
モダン・ジャズ・カルテットの音楽は、バロック音楽のカノンやフーガ形式をとりこんでいました。それらは「チェンバー・ジャズ」「室内楽風ジャズ」と呼ばれるようになりました。
モダン・ジャズ (Modern Jazz) とは
1940年代後半からはじまった、即興演奏(アドリブ)を含んだジャズの呼び方
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