ボカロの神曲・人気曲って?いまさら聞けないボーカロイド
ボーカロイドというと、何を連想しますか?初音ミクが歌って踊る姿をテレビで見たな、と思い浮かべる人もいれば、ニコニコ動画で見たお気に入りのP(プロデューサー)の作品を脳内再生する人もいるでしょう。そもそも何にも思い浮かばない、自分には無縁だという人もいるかもしれませんが、そんな人も紅白歌合戦で小林幸子さんが歌う『千本桜』くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回は、ボカロの神曲・人気曲についてご紹介します。
そもそもボーカロイドって何?
2003年、ヤマハが歌声を合成するソフト「Vocaloid(ボーカロイド)」を発表しました。これによって、作曲家たちがボーカロイド(ボカロ)を使用し、作曲した音楽に合わせて、コンピュータに歌を歌わせることが可能になりました。ニコニコ動画やYouTubeなどの動画サイトに投稿されたボカロ曲は、多くの人が再生し人気になっているほか、カラオケで歌える曲もたくさんあります。中には、ボーカロイド作曲家出身でアーティストデビューした人がいたり、楽曲がCMで使われたこともあります。
千本桜
もはやボカロ曲の代名詞というほどヒットし、有名な曲である『千本桜』。2015年には小林幸子さんが紅白歌合戦で歌い、豪華な衣装が「ラスボス感がある」と話題になりました。この曲を作曲したのは黒うさPさんで、もともとはボーカロイドの初音ミクが歌っています。和風ロックの疾走感あるサウンドに乗せた、古風な歌詞が印象に残ります。
マトリョシカ
続いては、皆さんおなじみのハチさんによる曲『マトリョシカ』。ハチさんといわれて「?」となった方、米津玄師さんがニコニコ動画で活動するときの名前が「ハチ」だったのですよ。中毒性のあるメロディで、ついつい何度も再生してしまうという人も多いのではないでしょうか。ハチさんはほかにもニコニコ動画で再生回数を伸ばしている投稿があり、「パンダヒーロー」や「ドーナツホール」などが有名です。
強風オールバック
ゆこぴさんによる楽曲「強風オールバック」は、比較的最近の曲ですが、2023年3月に公開されてからわずか2か月もたたないうちにYouTubeでの再生回数が1000万回を突破するという快挙を成し遂げています。ボーカロイドの曲の中には、複雑で理解が難しい歌詞のものも多いのですが、その中にあって、シンプルに「強風で前髪がオールバックになってしまった…」ということをひたすら訴えているこの曲の歌詞は、ユーモラスで万人受けするものでしょう。この曲は、カップヌードルのCMソングにも起用されています。
まとめ
一昔前、初期のボーカロイドというとコンピュータの世界にとどまり聞く人は少ないというイメージでしたが、最近は作り手も聞き手も層が厚くなっており、カラオケで歌いたいという学生も多く、立派なひとつのジャンルとして確立しています。ボカロ曲は中毒性がある曲が多いので、ハマりすぎ注意ですよ。