これで解決!フルート初心者の悩み(ブレスと速度と表現の関係編
今回は前回話した呼吸の話の応用ともいえるブレス、テンポ、フレーズの相互関係についてお話します。
これらをマスターしたときには、ワンランク上の演奏が可能になっています。
ブレス
まず、ブレスとは息継ぎ。
ブレスによってテンポがきまります、つまりテンポにあわせたブレスが必要なのです。これは前回でも少しお話した内容になっております。たとえば合奏などの場合、自分のパートが休みのときは2小節前から準備するのが基本です。そして一小節前でビート(拍数)分数えながらたっぷり拍をつかって鼻のみで息を吸います。これは全員にあった方法とはいえませんが、腹式呼吸が身につきやすいためいまいち腹式呼吸の実感をつかめてない人にはお勧めです。(鼻から吸うほうが多く息を吸い込めるのです)
実際練習するときはまず適度な拍数(メトロノームの数字でいうと80から100)で行うのが良いですね。
さてここまできて勘付いた方もいるかもしれませんが、適切なブレスのためには速度を把握することが重要なのです。
テンポ・ビート
速度、言うならテンポ、ビートといった言い方をする方が圧倒的に多いです。
一般的にロングローンなどの練習は四分音符=80、つまりメトロノームで4/4の80で行なうのがのぞましいです。
しかし曲が全て同じテンポとは限りません。時には細かい音符ばかりでテンポが把握しにくいときもあります。
そういうときは裏拍の力をつかいます(裏拍=一泊を半分にした拍をうらで数えること
たとえば四分音符=70の曲だが、八分音符や十六分音符が多い・・・という時は八分音符主体で考えると正確なテンポを把握しやすいです。
わからなくなったときは楽譜の一番細かい音符にあわせたテンポをつくるのがよいです。
速度は音楽要素でも最も基本で重要といわれています。だからこそ様々な解釈をしながらも身に着けていくことが上達の早道といわれています。
フレーズ
最後にフレーズについてお話します。フレーズとはメロディーの一部分、ちいさなかたまりのこと。長いレガートのかかっているものはそれが一フレーズであることが殆どです。
上に書いてあるレガートは実際のレガートではないものの、1フレーズをあらわすものです。このようにフレーズを把握することをフレージングと言います。これは実際に曲をきいて判断するのがベストです。
基本的には1フレーズもしくは2フレーズで息を使い切るぐらいが望ましいです。豊かな息で演奏するほうが美しくきこえます。
フレーズをわかっていて吹くのと吹かないのでは大きな差がつきますフレーズによってブレスの位置もきまってくるからです。
まとめ
ここまで初心者がひっかかりやすい部分に対して自分なりではありますが対処法をかいていきましたが、いかがだったでしょうか?
基礎練習はとても大事です。ただ意味を理解することで上達はぐんぐんはやくなります。
どうかこの記事をみた人の上達の手助けになれば、と思っております。