ミッキーがドラムを叩く!シングシングシングとはどんな曲?

ミッキーがドラムを叩く!シングシングシングとはどんな曲?

東京ディズニーシーのブロードウェイ・ミュージックシアターで見られる「ビッグバンド・ビート~ア・スペシャルトリート~」というショーがあります。ミッキーがドラムを叩く姿が見られる場所です。現在も素晴らしいダンスが見られて、ジャズのスタンダードなどが次々と聴けて最高なのですが、2020年のリニューアル前はビッグバンドの生演奏や歌手の生歌が聞けました。それはもう最高に格好良く、筆者はシーに行ったら一番のお目当てでした。最後の曲で、ミッキーがドラムを叩きます。本当に可愛く、会場全体がとても盛り上がります。曲も魅力的ですが、このノリの良いシングシングシング(Sing Sing Sing)という曲を、皆さんはご存じですか?

Sing Sing Sing

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シングシングシングはスウィングジャズの代表曲です。現在でも、中学校、高校、社会人の吹奏楽団でも頻繁に演奏され、人気がありますので、楽器演奏される方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。最近ですと、映画「スウィングガールズ」で演奏されたことで取り上げられていますので、幅広い世代の方がご存じかと思います。ダンスを踊るときの曲としても、よく使用されています。

 

発売は1936年、トランペット奏者でもあり歌手でもあるルイ・プリマが作曲しました。スウィング・ブームは1935年ころからです。1935年とは、世界恐慌から徐々に立ち直っていき、景気が回復してきたころです。発売後は曲を気に入ったビッグバンドが自分たちで演奏するようになりました。有名なのが当時人気だったベニー・グッドマン楽団による演奏です。

 

ベニー・グッドマン楽団での演奏

シングシングシングを有名にした楽団は、ベニー・グッドマン楽団です。実は、編曲はベニーではなくフレッチャー・ヘンダーソンだといわれています。ベニーの演奏は、スウィングと呼ばれてアメリカで大人気となりました。今までジャズを聞いていなかった人々も、熱狂したようです。

 

ベニー・グッドマンとは?

バンドリーダーのベニー・グッドマンはスィングブーム時代に大活躍したクラリネット奏者です。1909年シカゴ生まれ、10歳でクラリネットをはじめ12歳でプロになります。

 

1920年代多くのジャズメンが、ニューオリンズからシカゴに活動の場を移しました。そしてシカゴでたくさん演奏します。ジャズ演奏を耳にした若者のなかにクラリネット奏者のベニーもいました。ニューオリンズからやってきたミュージシャンに憧れ、若者たちは自分たちでも演奏していきます。20年代後半シカゴで流行した「シカゴ・ジャズ」です。ベニーも若いころからセッションを繰り返していきました。

 

現在も吹奏楽部などで人気

クラリネットソロのイメージが強いかと思いますが、トランペット・トロンボーンの掛け合い、サックスの華やかなメロディとそれぞれの楽器で目立つ場所があります。延々と続くドラムソロも聴きどころです。ベニー・グッドマン楽団では、ジーン・クルーパのドラムソロです。クルーパはドラム史に名を刻むような実力があったドラマーです。ハードにスウィングさせて、ダンス・ミュージックを盛り上げた最高に格好良いドラマーです。

 

まとめ

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東京ディズニーシーではマリタイムバンドというマーチングバンドがシングシングシングを野外で演奏していることがあるようです。パーク内で突然はじまるショーで、残念ながら筆者はシングシングシングを披露しているマリタイムバンドに出会えたことはないのですが。YouTubeで探すとたくさんの演奏が出てくると思いますので、ぜひ元祖や、いろいろなミュージシャンのカバーを聴いてみてくださいね!アメリカの、自由と繁栄の象徴であるスウィング音楽は非常に興味深いです。

 

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