パーカッションのバチ練の方法!どのようにリズムを刻む?

パーカッションのバチ練の方法!どのようにリズムを刻む?

吹奏楽部のパーカッションは、他の音階がある楽器と違いチューニングの必要がありません(ティンパニなどを除く)。その分、重点的にリズム練習(=バチ練)を欠かさずに行い、正確なテンポを刻めるようにしているのです。では、パーカッションではどのようなリズム練習をしているのでしょうか?バチ練の方法について、一例をご紹介します。なお、バチ練とは楽器を使用する前に、机などに向かってドラムスティックでリズムを取る練習をすることを指します。今回は、楽器の叩き方については触れません。

バチ練の方法①基本のリズム4つ

ドラムスティック1

クラスが終わる時間はさまざまですので、準備が終わった人から個人練習を始めます。音楽室やその付近で、机にタオルなどを敷き、カタコトと音を立ててドラムスティックで叩いている部員を見たことのある人もいるかもしれません。入部したての部員は、先輩や先生からドラムスティックの握り方を教わって、四分音符からはじめます。

メトロノームのカチ、カチという音と同時にドラムスティックを振り下ろし、ずれないように叩いていきます。四分音符、八分音符、三連符、十六分音符を叩けるようになるのが最初のうちの目標になるでしょう。四分音符は1拍に1回、八分音符は1拍に2回、三連符は1拍に3回、十六分音符は1拍に4回叩く、という具合です。

バチ練の方法②基本の4つのリズムを4拍ずつ繰り返す

音符

パーカッションパートの部員がそろったら、パートリーダーの合図でパート練習が始まります。四分音符、八分音符、三連符、十六分音符を4拍ずつ叩いて練習するのがスタンダードな方法です。

パートリーダーは全体のレベルを見計らい、全員がついてこられるレベルでさまざまな練習の方法をとります。四分音符、八分音符、三連符、十六分音符を4拍ずつ叩いていたのを3拍ずつに変えたり、5拍、6拍、7拍、8拍ずつに変えたりします。頭の体操のようでこんがらがってきそうですが、これがスムーズにできるようになるとどんどん上達します。

バチ練の方法③アクセント

ドラムをたたく人

続いて、アクセントの練習もします。拍の頭にだけアクセントをつけて、後の音は普通に叩く練習をします。例えば、8分音符なら1拍に2回叩くので、「右左、右左」と打ちますが、右手を叩くときだけ強めに叩きます。三連符だとややこしいのですが、1拍に3回、つまり「右左右、左右左」と打つので、拍の頭である「右」と「左」のときにだけ強く打ちます。つまり、『』のついた音だけアクセントをつけるとすると、「『右』左右、『左』右左」となります。

さらに、パートのレベルが上がってくるとアクセントの位置を移動させる練習もします。十六分音符だと1拍に4回叩くので、「右左右左」と叩きますが、ひとつめ、ふたつめ、みっつめ、よっつめの音にアクセントを移動させていきます。つまり、『』のついた音だけアクセントをつけるとすると、「『右』左右左、右『左』右左、右左『右』左、右左右『左』」となります。

次のページでは、より複雑なリズムの取り方や、テンポ変更などについてご紹介します。

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