世界と日本の音楽賞とは?グラミー賞/日本レコード大賞
世界にはさまざまな音楽賞が存在します。純粋に売り上げ枚数や金額で決まる賞もあれば、音楽文化への貢献度や投票で決まるものもあります。今回は、そんな世界の音楽賞について取り上げます。過去の受賞作品はどのようなものがあるのでしょうか?早速チェックしてみましょう。
アメリカの音楽賞:グラミー賞(Grammy Award)
アメリカでリリースされた楽曲とアーティストから選ばれるグラミー賞は、1959年以来、毎年2月に受賞者の発表が行われています。選考(ノミネート)は、ミュージシャンやプロデューサーなど、音楽専門家集団である全米レコーディング芸術科学アカデミーによって行われます。
主要4部門は「最優秀アルバム賞」、シングル曲演奏者と製作者に贈られる「最優秀レコード賞」、シングル曲の作詞・作曲者に贈られる「最優秀楽曲賞」、そしてこの1年で顕著な活躍をみせた新人に贈られる「最優秀新人賞」があります。
2024年現在、最多受賞者はビヨンセで、2010年に「Single Ladies (Put a Ring on It)」で最優秀楽曲賞などを受賞しています。日本人の受賞者では、上原ひろみがベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞、喜多郎がベスト・ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞するなどしています。
日本の音楽賞:日本レコード大賞
アメリカのグラミー賞に影響を受け、1959年から始まったのが日本レコード大賞です。グラミー賞とは違い、音楽専門家ではなく新聞記者が受賞者を選びます。受賞者には東郷青児作の盾が贈呈されます。その年で最も優れた邦楽シングル曲に贈られる「日本レコード大賞」のほか、大衆の支持を受けた作品に贈られる「優秀作品賞」、歌手に贈られる「最優秀歌唱賞」、世の中の注目を浴びた作品に贈られる「特別賞」などがあります。
歴代の日本レコード大賞には、1965年の美空ひばりによる「柔」や、1978年のピンク・レディーによる「UFO」、1990年はB.B.クィーンズの「おどるポンポコリン」、1992年にはKANの「愛は勝つ」などが選ばれています。直近でいうと、2023年にはMrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」、2022年はSEKAI NO OWARIによる「Habit」が日本レコード大賞に選出されました。
まとめ
年末の風物詩としてテレビで放映される日本レコード大賞や、ニュースで少し聞きかじるグラミー賞といった音楽賞について少し詳しくなれたでしょうか。毎年2月にはグラミー賞に、12月には日本レコード大賞に要注目です。