歴代アカデミー賞の作曲賞はどんな曲?映画音楽の世界!
優れたアメリカ映画を製作したキャストやスタッフに贈られるアカデミー賞。受賞すると、賞金は贈られず、オスカー像と呼ばれる人型の彫像が贈られてその映画を製作した功績を称えられます。今回は、アカデミー賞のなかでも特に「作曲賞(Academy Award for Original Music Score)」についてとりあげます。歴代のアカデミー作曲賞にはどのようなものがあるのでしょうか?チェックしてみましょう。
アカデミー作曲賞とは
アカデミー作曲賞とは、この一年でもっとも優れた映画音楽が流れた作品と作曲者に贈られる賞で、1934年からスタートし、毎年受賞作品が発表されています。その年によって「編曲賞」がもうけられていたり、「劇映画部門」と「ミュージカル部門」に分かれていたりしています。
歴代のアカデミー作曲賞①ラ・ラ・ランド
歴代のアカデミー作曲賞の中から、特に有名と思われる曲をピックアップしていきます。まず1作品目は、2016年に公開された映画『ラ・ラ・ランド』。映画音楽を作曲したジャスティン・ハーウィッツが作曲賞を受賞しています。耳に残る軽快なミュージカルのメロディを覚えている方も多いのではないでしょうか。アカデミー作曲賞だけでなく、ゴールデングローブ作曲賞、英国アカデミー作曲賞など多数受賞しています。
歴代のアカデミー作曲賞②タイタニック
1997年に公開され、セリーヌ・ディオンの圧倒的な歌唱で有名な『タイタニック』の主題歌、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」などを作曲したジェームズ・ホーナーが作曲賞を受賞しています。『タイタニック』は、20世紀に実際にあった、豪華客船タイタニック号沈没事故をモデルにした映画作品です。地位も境遇も違う男女を描いたラブストーリーは、今でも不朽の名作として多くの人に観られています。
歴代のアカデミー作曲賞③ディスニー映画
ディズニー映画が多数作曲賞を受賞しているので、一部をここにまとめます。いずれも納得の名曲ぞろいですね。
- 1994年公開の『ライオン・キング』と、作曲者ハンス・ジマー
- 1989年公開の『リトル・マーメイド』、1991年公開の『美女と野獣』、1992年公開の『アラジン』、1995年公開の『ポカホンタス』と、作曲者アラン・メンケン
- 1941年公開の『ダンボ』と、作曲者フランク・チャーチル、オリヴァー・ウォーレス
- 1940年公開の『ピノキオ』と、作曲者リー・ハーライン、ポール・J・スミス、ネッド・ワシントン
アラン・メンケンは作曲賞受賞作以外にも、『ノートルダムの鐘』、『魔法にかけられて』、『塔の上のラプンツェル』など多くのディズニー映画の作曲を手掛けています。
次のページでは、さらに時代を遡ってアカデミー作曲賞を紹介していきます。