ケルト音楽とは?使われる楽器は何がある?バグパイプなど
異国情緒あふれるケルト音楽。エンヤやケルティック・ウーマンなどが有名ですね。彼女たちの歌声も素敵ですが、今回はケルト音楽の楽器に注目してみましょう。ケルト音楽独特の音色を奏でる楽器たちは、どのようなものがあるのでしょうか?
ケルト音楽とは
ケルト系民族の音楽のことをケルト音楽といいます。ケルト文化圏は、アイルランドやスコットランドなどのイギリスの一部と、フランスのブルターニュ地方のほか、イギリスからの移民のいるカナダの一部などにも及びます。伝統音楽ですので、現地でケルト楽器は日本でいう琴や尺八のようなイメージでとらえられているようです。しかし近年では、ケルトの伝統楽器をロックやポップスに使用した楽曲も多くリリースされており、ケルト音楽というジャンルの定義はかなり曖昧で幅広いものとなっています。
バグパイプ
バグパイプの語源は、バッグ+パイプです。つまり袋とパイプでできた楽器ということです。袋に息を吹き込んで空気を溜め、袋を腕で押さえてパイプに空気を送り込んで音を出します。口にくわえているのは「ブロー・パイプ(blow pipe)」で、そこから息を吹き込みます。皮袋を演奏中は常に膨らませていなければならないので、かなりの肺活量が必要になります。空気を送り込むと、上に3本突き出しているパイプから伴奏音が流れてきます。続いて、下に突き出しているパイプ「チャンター・パイプ(chanter pipe)」には、音程を変えられるように穴が開いているので、そこで穴を押さえて演奏します。
マンドリン
マンドリンは、アメリカに渡ったケルト民族によって逆輸入された楽器です。金属製の弦が、2弦を1組として4組分張られたギターに似た楽器で、大きさは約60cmほど。ピックで演奏します。ケルト音楽では、フラットマンドリンという背面が平らな種類のものが使われます。
アイリッシュ・フルート
アイリッシュ・フルートは横笛で、材質は木でできていることが多く、穴が6つあるのが特徴です。普通のフルートとは運指が違いますので、フルートが演奏できても、穴を押さえて出そうと思った音とは違う音が出てしまいます。
バンジョー
バンジョーはもともとアフリカの楽器でしたが、それがアメリカにわたり、アメリカに移住してきたケルト民族によって逆輸入されました。4本の弦を張った「テナー・バンジョー」が使われることが多いです。
まとめ
ケルト音楽を聞きながら、「これはバグパイプの音かな?」なんて当てられたら素晴らしいですね。ここで紹介した楽器はまだ一部で、ケルト音楽ではほかにもたくさんの楽器が使用されています。ぜひ、ケルト音楽で使われる伝統楽器の美しい音色を聞いてみてくださいね。