クラシックピアノとは?ポピュラーピアノとの違いは?
ピアノを習いたいと一口に言っても、いわゆるクラシックピアノであるベートーベンの「エリーゼのために」が弾けるようになりたいのか、それともポピュラーピアノの『ティファニーで朝食を』の映画の劇中歌である「ムーン・リバー」が弾けるようになりたいのか、それともジャズピアノなのかなど人によってそれぞれ目標は違います。では、クラシックピアノやポピュラーピアノとはどのような演奏スタイルなのでしょうか?今回は、ピアノの演奏スタイルについて解説していきます。
クラシックピアノの演奏スタイルとは
クラシックピアノでは、楽譜に書かれている通りに演奏します。ポピュラーピアノのようにコードの表記はなく、譜面をアレンジして弾くことはありません。また、メロディを重視し、時にメロディに合わせて歌うように演奏したり、ひとつのフレーズの中でリタルダンド(だんだん遅く)をかけたりして、一部だけテンポが揺らぐなど、抑揚をつけて演奏します。音色の美しさを重視するので、リズムを重視するポピュラーピアノやジャズピアノとは異なり、テンポが揺れることはよくあることです。
ポピュラーピアノの演奏スタイルとは
ポピュラーピアノは、一音ごとにはっきりと弾くスタイルであり、クラシックピアノのように音をつなげて弾くことをそれほど重要視しません。また、ビート感を大切にします。ビート感とは、アクセントをつけたリズム感のことで、ビート感を大切にするとは、いわゆる「ノリの良さ」を重視するということです。テンポは一定で、裏拍(2拍目と4拍目など)にアクセントを置くことも多いです。
また、メロディにコードが書かれていて、伴奏はコードに沿って自分なりにアレンジして弾ける楽しみがあるのもポピュラーピアノの特徴です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。クラシックピアノとポピュラーピアノの演奏スタイルでは、主にテンポの取り方に違いがあるということがわかりましたね。クラシックピアノは譜面に厳格ですがテンポはメロディに応じて可変であり、ポピュラーピアノは譜面はアレンジできますがテンポは一定でノリが大事だということです。ピアノの先生にもそれぞれ得意なジャンルがあり、教え方も異なってきます。子どもの頃から習っている方はクラシックピアノを習っている方が多いかもしれません。大人になってから習う方は、教わる前に、先生にどのような演奏スタイルを教えてもらえるのか確認することもできそうですね。