「フルート 息がもたない!」 普段の練習方法は?

「フルート 息がもたない!」 普段の練習方法は?

「楽譜に書いてあるブレス記号まで、息がもたない!」

「他の人よりも息が続かない気がする!」

フルートは、息は楽器の中に半分入り、外に半分捨てている、というイメージですよね。捨てる息がもったいないからと、全部管内に入れると当然鳴りませんし……。

大事なのは、呼吸方法の見直し。さて、どのような練習をすれば、息がもつようになるのでしょうか?

楽器を吹くのに適した呼吸って?

いわゆる「腹式呼吸」

腹式呼吸

「腹式呼吸」というのを聞いたことがあると思います。
寝転んでリラックスして呼吸をすると、おなかが上下に動きます。この深い呼吸が腹式呼吸です。息を吸ったときにおなかがふくらみ、吐いたときにおなかが小さくなります。空気をたくさん吸えますので、楽器演奏には必要な呼吸の方法です。
意識しすぎると、吸ったときにおなかがへこむ、という逆の状態になる人も居ます。身体に力が入りすぎているのが原因です。座ったり、立ったりすると、うまくおなかが膨らまないのも同じ状況です。

リラックスして吸う

リラックス

腹式呼吸を簡単に行うには、仰向けに寝転ぶと良いでしょう。リラックスして息を吸います。そして、鼻から息を吸ってみてください。好きな香りを深く吸い込むようにしましょう。
それができたら、次は椅子に座って呼吸してみましょう。このときに、おなかが膨らまなければ、身体を前屈させます。前に身体を倒し、息を吸ってみます。身体を曲げると簡単におなかがふくらみますので、この感覚をつかめたら、少しずつ元の姿勢に戻していきます。この時も、鼻から吸いましょう。
身体の奥のほうにまで息が入って行く気がしませんか? 鼻から吸うと、身体に入っている余分な力が抜けていくのです。
空気が身体に入って行く感覚を覚えておいて、口からも、同じように深く吸えるように気を付けてみましょう。

 

一定の力で吐いて行く練習

目標は30秒!

しっかりと空気が吸えるようになったら、次は吐く練習です。まずは30秒を目標に!
フルートは息をたくさん使う楽器でもあり、息の不安定さがそのまま音に表れてしまう繊細な楽器でもありますので、吸う練習と同じくらい、吐く練習も大事です。

 

ポイントはココ!

鼻からたくさん息を吸ったら、歯と歯の間から「ス―――」という音がするように、少しずつ吐きます。この「ス―――」という音が揺れないよう、一定に吐けるように心掛けてください。初心者の目標は30秒です。

余裕があれば、手に暖かい息を吹き出すような意気の出し方にしましょう。ポイントは、なるべく身体の中に息を溜めこみ続けるという意識で、吐くというよりは我慢するほうに重点を置くこと。

 

焦らず地道に練習しましょう

呼吸の練習は、ゆっくりと行います。確実にその動きをすることで、身体に覚え込ませるという意味があります。そして、フルートを吹くときに使う筋肉を少しずつ鍛えていきます。

「ス―――」と息を吐いて行く練習は、吐くことよりも、いかに空気をキープするか、出さずに我慢するか、という点に気を付けてください。いわゆる支えを意識し、安定させる練習になります!

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