マーチ(行進曲)とは?マーチの有名曲3選!

マーチ(行進曲)とは?マーチの有名曲3選!

「マーチ」と聞いて、「行進曲」と即答できる人は少ないのではないでしょうか。音楽でいう「マーチ」は、人の歩調に合わせるために、2/4拍子や2/2拍子などの2拍子で作曲されることが多いです。その歴史は、実は古代エジプト時代までさかのぼることができます。行列や儀式の行進をうながすリズムを取るための音楽、という実用性から必要とされて生まれたマーチは、やがて実用性をはなれて音楽的な形式の一つに発展していきました。ここでは、有名なマーチの曲を3つご紹介します。

マーチの有名曲①「トルコ行進曲」モーツァルト

イスタンブールのモスク

17世紀の西ヨーロッパでは、トルコ(オスマン帝国)の軍隊を行進させるための音楽である「トルコ行進曲」を真似した曲がさかんに作曲されていました。「トルコ行進曲」は打楽器やラッパを使用したのが特徴の一つです。ピアノでモーツァルトの「トルコ行進曲」を演奏する際には、ペダル(ヤニチャーレンペダル、もしくはトルコ・ストップ)を踏んでベルを鳴らす指示がある楽譜もあります。軽快な異国情緒あふれるピアノのメロディと、ベルの音を鳴らす独特の演奏方法に憧れるピアノ弾きの方も多いのではないでしょうか。

マーチの有名曲②「威風堂々」エルガー

マーチングバンド

もとは管弦楽のために作曲された「威風堂々」の曲の中でも、特に有名なのは第一番の中間部です。イギリスでは、この部分が第二の国歌として歌詞がつけられて愛唱されているそうです。日本でも、学校の卒業式の入場音楽などで使われたりしていますね。ピアノ向けに編曲されたものを弾くときは、管弦楽の荘厳な演奏を聴いてから、その様子をイメージして、華やかに響かせながら演奏するとよいでしょう。

マーチの有名曲③「星条旗よ永遠なれ」スーザ

マーチングバンド2

吹奏楽でよく演奏される「星条旗よ永遠なれ」を作曲したスーザは、マーチ王と呼ばれています。スーザは、生涯で130曲以上ものマーチを作曲し、マーチのためにスーザフォンという楽器まで考案してしまいました。「星条旗よ永遠なれ」は、アメリカで公式の行進曲に制定されており、曲の後半に3つの地域がイメージされています。すなわち、アメリカ北部、南部、西部で、北部はメインメロディー、南部はピッコロ、西部はトロンボーンで表現されているそうです。

最後に

マーチというと吹奏楽や管弦楽などのイメージがあるかもしれませんが、ピアノ用に編曲された楽譜もたくさん出ていますよ。マーチをピアノで演奏するときは、元気よく、1,2,1,2…と行進のリズムをとりながら弾いてみましょう。

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