眠くなるクラシック!睡眠をとりたいときにおすすめの曲は?
クラシック音楽を鑑賞する動機は人それぞれです。気分が高揚するから、なんとなくリッチな気分になれるから、心が落ち着くから…などなど。中には、眠りたいからクラシック音楽を聴くという人も一定数います。特に、一時間以上も演奏時間があるオーケストラ曲は、ものによっては最後まで聞ききる前に寝落ちしてしまうこともあるでしょう。今回は、眠くなるクラシック音楽についてまとめてみました。
クラシックで眠くなるのはなぜ?
例えばベートーベンの「運命」のように主張やクセが強い曲は逆に起こされてしまって眠くなりませんが、その一方で、メロディの主張が弱くどこに行きつくのかよくわからないクラシック音楽というのがよくあり、このような曲を漫然と聞いているとだんだんと意識が遠のいていく…という経験をした人は多いはず。そう、この主張の弱さ、展開の曖昧さのようなものが眠りへといざなってくれるのです。
例えば、ドヴォルザークの「交響曲 第9番 ホ短調 作品95『新世界より』第2楽章」は、「遠き山に日は落ちて…」という歌詞がついて日本でも有名な曲ですが、ゆったりとしたメロディ進行に、穏やかな旋律で心が落ち着き、曲調の変化も少なく、眠りにつきやすい曲といえるでしょう。
おすすめの眠くなるクラシック
- 「カノン ニ長調」パッヘルベル
カノンとは、ある一つの旋律を、他の複数の楽器が追いかけるように演奏する様式のことをいいます。ゆったりとした同じメロディの繰り返しで変化が少ないのが特徴です。オーケストラバージョンだと少し高揚感があるので、ハープやオルゴールなどの演奏を聴くのが眠りやすくおすすめです。
- 「ピアノ・ソナタ『悲愴』第二楽章」ベートーベン
第一楽章と第三楽章は曲調が激しく眠くならないのですが、『悲愴』の第二楽章は一定のテンポで流れる穏やかなメロディが眠く、ぼんやりとした気分にさせてくれます。そんな『悲愴』の第二楽章はピアノで聞くのが眠気を誘うのでおすすめです。
- 「月の光」ドビュッシー
ドビュッシーの「月の光」は、穏やかな月の夜に浮かんでいるような心地の良いメロディで、脳内からα波が出そうな睡眠に向いた曲だといえます。きっと日ごろのストレスもスーッと忘れて、気持ちの良い眠りにつくことができますよ。
まとめ
コンサートで眠くなってしまうのはなかなかもったいないですが、自宅で音楽を聴きながら眠りにつくというのは贅沢で良い時間の使い方だといえますね。クラシックは敷居が高いと思っている方も、睡眠導入剤としての自宅での音楽鑑賞から入門してみてはいかがでしょうか。