DTM機材講座 3.MIDIキーボードを使ってみよう
今までは、無料DAWソフトdominoの基本的な使い方について説明して参りました。
dominoを少しいじってみて、どうでしょうか?「打ち込みする前にどんな音が出るか知りたい」「楽器を触りながら打ち込みをしたい」と思うことはありませんか?
そこで今回はより直感的な作曲をするための機材を紹介したいと思います。
それは「MIDIキーボード」。MIDIとはどのような強さの・あるいは長さの音を出すか命令するデータのこと。
MIDIキーボードがあればクリックして打ち込みを行う前にどんな音が出るか分かる上、クリックではなくキーボードを弾くことで打ち込みをすることも可能です。
それではMIDIキーボードの選び方について見て行きましょう。
1.お家にあるもので代用出来ることもある
MIDIキーボードとは申しますが、お家にUSBまたはMIDI端子の付いたキーボード、シンセサイザー、電子ピアノがあれば代用可能です。現に私も電子ピアノをMIDIキーボード代わりに使用しています。
↑USB端子。この機材はふたつのUSB端子が付いていますが1つあればOK。
キーボードにはBタイプが付いていることが多いです。
↑MIDI端子。電子ピアノなどに付いています。
2.出来るだけ鍵盤数の多いものを使おう
「MIDIキーボード」と検索してみるだけでも沢山の種類があって迷うことだと思います。また、値段の幅も大きいですよね。
この際、出来るだけ鍵盤数の多いものを買うことをオススメします。
なぜならグランドピアノの鍵盤数は88。特にピアノを用いた打ち込みを行う場合、この数から隔たりが大きいほど伴奏とメロディーを同時に弾く事が出来なかったりして直感的な作曲が難しくなってしまいます。勿論ギターなど他の楽器でも同様のことが言えます。
ただし、DTMを長く続ける自身が無い方や今後技術が上達したらシンセサイザーを購入したいと考えている方などはとりあえず手頃なキーボードを購入するのも手のひとつ。
また、どの楽器でも言えることですが中古の商品であれば同額の新品商品よりワンランク・ツーランク上のものを購入することが可能です。インターネットの他、ハードオフなんかでもよく取り扱っていますので嫌悪感が無ければ検討してみてくださいね。
3.パソコンと接続する
パソコンとMIDIキーボードを接続するためにはUSBケーブルが必要です。多くの場合パソコンには「A端子」、キーボードには「B端子」が備え付けられていますが、確認して購入してください。「Micro」USBと書いてあるものを間違えて買わないように!「A-Bタイプ」「Aオス-Bオス」などの名前で売っているものが正解です。
プリンターのケーブルと同じものが使えることも多いです。お家にプリンターがある方はチェックしてみてくださいね。
また、USB端子が無くMIDI端子しか付いていない機材の場合はUSBケーブルではなく「USB-MIDI変換インターフェース」という名前のケーブルが必要になります。
パソコンとMIDIキーボードを接続したら、一度dominoを再起動させた後、左上の「ファイル」から「環境設定」、「MIDI-INデバイス」からMIDIキーボードの名前を選択し「OK」を押してください。dominoがキーボードを認識しましたか?
接続が完了したらMIDIキーボードを触りながら作曲・打ち込みをしてみましょう。ずっと直感的に打ち込みが出来るようになったと思います。
これで基本的な作曲の環境は整いました。
4.まとめ
MIDIキーボードを使うことで、作曲・打ち込みをより手軽で直感的なものにすることが出来ます。ソフトの使い方に慣れてきたら是非導入してみましょう。
次回はオーディオ録音や音質の向上に必要な機材についてお話します。