フルートの歴史を知ろう!最初は骨だった!?
フルート(横笛)は英語で Fluteと書き、語源はラテン語のFlatus(フラトゥス)「息・息吹」から来ていると
言われています。フルートは昔から存在している楽器なのは有名かと思いますが、一体どれくらい前に
つくられたのでしょうか?どう進化していったのかも気になります!歴史を紐解いてみようと思います。
笛の起源
フルートの起源は、石器時代と言われています。縦笛型の楽器でした。
一方で、パンの笛(パンフルート・パンパイプともいうようです)という、長さや太さが異なる数本の管(木など)を
束ねて作られたものが古代ギリシャの時代から使われていたようです。パンの笛とは聞きなれなく、イメージ
しにくいので画像を探してみました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97 より引用
パンという守護神が、葦(アシ)という草を複数本、束ねて楽器をつくり、演奏していたという
ギリシャ神話があるようです。それでパンの笛と呼ばれるようになりました。
横笛は紀元前2世紀に登場です。イタリア半島の先住民族(エトルリア人)が残した壺が発掘され、
そこに横笛が描かれてました。石器時代や紀元前という、想像ができないほど昔にも、笛という楽器は
存在していたようです。
フルートとはリコーダーだった時代
昔は笛一般のことをフルートと呼んでいました。5世紀にローマ帝国が衰退したあと、フルートは歴史から
消えましたが、また12世紀頃に東ローマ帝国からドイツに伝わった縦笛(リコーダー)が使われるように
なったようです。この縦笛(リコーダー)が、フルートと呼ばれていました。
横笛「フラウト(笛)・トラヴェルソ(横向きの)」の登場
一方、13世紀頃にフランスでフラウト・トラヴェルソと呼ばれる横笛が誕生しました。イタリア語で
「 Flauto toraverso」であり、横向きのフルートいう意味です。これが現在のフルートのもとになりました。
しかし、吹きこなすのは現在よりかなり難しかったようです。
木製の筒に指穴7つの時代
15世紀から16世紀のルネサンス時代に、横笛は市民の間でも使われるようになってきました。
つくりは今より単純なもので、木製の筒に指穴7つと唄口の構造です。音程の調節は出来なかったようです。
その頃のフルートを、ルネサンス・フルートといいます。
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「バロック時代から現在のフルートまで」をたどります。