ピアノは弦楽器?打楽器? 音が出る仕組みと一緒に解説!
わたしたちの生活を豊かにしてくれる音楽。
それらを奏でる楽器は、弦楽器・打楽器・管楽器と音を出す仕組みによって呼び方が違います。
ではピアノは何楽器になるのでしょうか?
ピアノの音がでる仕組みは、中にある弦をハンマーで叩いて音を響かせることにあります。
となると・・・弦を使っているから弦楽器?ハンマーで叩いているから打楽器?
この記事ではピアノの音が出る仕組みと何楽器に属するかについてご紹介します。
目次
ピアノの音が出る仕組み
ピアノの音はどこで奏でられるの?
最初にお話ししました通り、ピアノは弦を下からハンマーで叩き響き渡らせることによって音を出します。
ハンマーの原動力は鍵盤を押したときの力であり、鍵盤はハンマーと連動しているのです。
そのため力強く鍵盤を押せば大きく、力強い音がでて、優しく鍵盤を押すと小さく、繊細な音がでます。
ピアノの弦は何本?88鍵だから88本と思いきや約230本!
ピアノの鍵盤は88鍵あります。なので「ハンマーと鍵盤が連動しているなら弦も88本では?」と思った方もいるのではないでしょうか。
確かにハンマーが88本なら叩く先の弦も88本と考えるのが普通ですよね。
しかし、ピアノのモデルにもよりますが弦は約230本あります。
これは一つの音に対して複数の弦が張られているからです。
中音~高音に対しては3本ずつ張り、低音に向かうにつれて本数は少なくなります。
このようにすることによって、音量を大きくし、音の響きをよくすることができます。
ピアノは弦楽器でも打楽器でもない?
ピアノは有鍵打楽器(ゆうけんだがっき)
結論から言うとピアノは「有鍵弦打楽器」(ゆうけんだがっき)と言います。漢字の通り「鍵盤の有る弦打楽器」です。
まさに「弦楽器」と「打楽器」両方を併せ持った楽器ということですね。
しかし歴史上の多くの作曲者は「弦楽器」「打楽器」という概念には囚われす、
ピアノはピアノという認識で作曲していたようです。
弦楽器らしさ、打楽器らしさを特出させていたわけではありませんでした。
ピアノを打楽器として作曲した人もいる
歴史上の作曲家の中にはピアノを打楽器として曲を作った人物もいます。
それはバルトークです。彼の作曲した「アレグロ・バルバロ」はピアノを打楽器的のように捉え作曲した曲として有名です。
まとめ
ピアノは弦楽器、打楽器、両方の良さを兼ね備えた有鍵楽器(ゆうけんがっき)です。
打楽器的にも弦楽器的にも演奏することができ、様々な奏法もあります。
ピアノの音が奏でられる仕組みを知ると、明日からのピアノへの向き合い方が少し変わるのではないでしょうか。
音のでる仕組みをイメージしながら弾くと、より一層素敵な音が奏でられること間違いなしです。