【のだめカンタービレ】喜びの島はどんな曲?難易度は?【登場曲】
ピアノやオーケストラのアニメとして一世を風靡した「のだめカンタービレ」。
作中に登場した曲、「喜びの島」はのだめのコンクールの課題曲として出てきます。
この曲は、「恋しちゃってルンルン♪」な曲と紹介されており、
「「恋しちゃってルンルン♪」って一体どいうこと?!」
「弾いてみたいけど、難易度はどれくらい?」
と気になった方いらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では「喜びの島」の作曲の背景と難易度についてご紹介します。
「喜びの島」は恋愛の喜びを表現した曲
作曲者ドビュッシーはどんな人?
そもそもの作曲者ドビュッシーがどんな人か気になりますよね。
ドビュッシーはフランスの作曲家で、彼が作曲する音楽は「印象派音楽」(いんしょうはおんがく)と呼ばれていました。
印象派を簡単に説明しますと、もともと印象派というのは美術分野の表現から生まれた概念でした。
印象派の絵はどこか捉えどころがなく、言葉の通り画家の目に映ったものの印象を描きだしています。
そのため、しっかり輪郭線のある写実的な絵に比べ、印象派の作品は独特な雰囲気、空気感があります。
その表現が音楽の作曲者に対しても使われるようになり、
自由で独創的な音楽を表現していたドビュッシーの曲は「印象派音楽」と呼ばれるようになりました。
「喜びの島」作曲背景について
では、「喜びの島」はどのようにして作曲されたのでしょうか。
この曲は、ある絵画からインスピレーションを受けています。
それがジャン-アントワーヌ・ヴァトー作【シテール島への船出】です。
引用:https://www.musey.net/652/653
このシテール島は愛の女神ヴィーナスが流れ着いた島、つまり愛の島とも呼ばれています。
では、「恋しちゃってルンルン♪」はどこから来たのでしょうか。
これは作曲時ドビュッシーが妻という存在がありながらも、他の女性とジャージー島へ旅行へ行き、
その時に作曲されたのが「喜びの島」なのです。
禁断の恋こそ燃え上がるのでしょうか、その旅行で甘い時を過ごしていたのです。
インスピレーションを受けた絵画、最愛の女性との旅行、
この所以からのだめカンタービレの作者さんは「恋しちゃってルンルン♪」と表現したのでしょう。
最終的にドビュッシーは当時の奥さんとは離婚し、ジャージー島へ行った女性と再婚しています。
「喜びの島」難易度は?
恋愛の喜びを表現した「喜びの島」ですが、難易度はどれくらいなのでしょうか。
結論から言いますと、上級者向けの曲です。演奏時間も約6分と比較的長めです。
序盤の長いトリルから始まり、多彩な装飾音やリズムの変化が盛り込まており相当な演奏技術が必要になります。
まとめ
「恋しちゃってルンルン♪」な「喜びの島」でしたが、意外な作曲背景がありましたね。
(結婚しつつも、他の女性と旅行した愛の喜びを歌った曲だなんて当時の奥さんからしてみれば激怒ものですよね・・・(笑))
そのほかにもドビュッシーは女性問題をいくつか起こしていたようで、「女性の敵」とまで言われていたようです。
とはいえ「喜びの島」はとても繊細で煌びやかな曲です。
ぜひ演奏するときは、恋愛で胸いっぱい幸せ~♡をイメージして弾いてみてはいかがでしょうか。