クラリネットの音域について 必見!練習前に知っておくべき事①
「新しくクラリネットに挑戦してみようかな」と考えているクラリネット初心者のあなたへ。
今回はクラリネットを練習する前に、知っておくと良い予備知識をご紹介します。
クラリネットってどんな楽器?
クラリネットは葦の木で作られたリードを振動源として音を出すシングルリードの木管楽器です。吹奏楽の中では、オーケストラでいうヴァイオリンのような存在です。音域が広く、約4オクターヴ弱の音を出す事ができます。では、そのクラリネットの音域について説明していきます。
低音域(シャリュモー)
シャリュモーは最も低い音域です。音は太く丸く、よく通ります。この呼び名は、クラリネットの元となった フランスの古楽器であるシャリュモーにちなんで付けられたものです。シャリュモーは野性的な響きを併せ持ち、怪しげな雰囲気を醸し出すこともできます。音量が豊かで、大変ふくよかな美しい音色を発することも可能です。
音域は一番低いの「ミ」から左手親指のキーのみを抑える「ファ」までの部分の音域のことです。
喉の音(スロートノート、ブリッジ)
「喉の音」と呼ばれるの 4 つの音はクラリネットの中で最も音程、音色が優れず、音量にも乏しい音域です。楽器を改良した際に、シャリュモー音域とクラリーノ音域(4.)の間を”橋渡し”するためにキーを取り付けた領域なので”ブリッジ”音域とも呼ばれます。暗くくすんだガサガサしたような音色になりがちです。標準の運指では、上の音域との間を行き来する場合、たくさんの指を一度に動かす必要があるので運指が難しく、また共鳴する管長が著しく変化するため呼気のコントロールも難しい部分です。
中音域(クラリーノ、クラリオン)
クラリネットの名前の由来になったとされる音域で、クラリネットの音域で一番美しい音域の部分と言われています。明るい華やかな音色が特徴です。
ただし、右手小指を上げた「レ」以上の場合の forte の音はキーンとした突き刺すような音になりがちです。その逆に、弱く奏した場合にはフルートに似た音になります。
極高音域
極高音域はクラリーノ以上の最高音域では音色は非常に鋭くなり、音程を調節するのが非常に難しい音域です。作曲家によっては使われますが、初心者には全く音も出ない苦しい音域になります。経験者でもピッチを合わせるのも容易ではありません。
まとめ
いかがでしたか?これだけ音域が広いと楽器に触れてみて、まず運指を覚えるのが大変だと思うかもしれません。しかし、ある程度(クラリーノ音域)くらいまで覚えてしまえばそこまで悩まなくても大丈夫です。難しく考えずにまず、楽器に触れてみるところからはじめてみてください!