知っておくべき! クラリネットのタンギングについて

知っておくべき! クラリネットのタンギングについて

クラリネットを吹きはじめて、タンギングで悩んだことはありませんか?初心者の人も、経験者の人でもマウスピースがあるから、タンギングは少しやりにくいと感じる人も多いと思います。今回はそんなクラリネットのタンギングについてご紹介します。

タンギング

タンギングとは管楽器を演奏する際に舌を使って空気の流れを制し、音の区切りや立ち上がりを明瞭とする奏法のことです。管楽器奏者に求められる基礎的技術の一つでもあります。では、詳しく説明していきます。

スタッカート

スタッカートとは一音一音を切り離して短く(演奏すること)という意味です。一般的には「tututu」という発音でどの楽器も演奏します。しかし、クラリネットの場合はそれだと音がキツくなってしまいます。また、リードミスの原因になってしまいます。クラリネットを吹く場合はラ行の発音でスタッカートを演奏しましょう。例えば、「rururu」 や「 rororo」という発音 が良いかと思います。スタッカートの場合は口から丸いチョコボールが息として出てきているというイメージで吹いてみましょう。
チョコボール

マルカート

マルカートとは一音一音をはっきり(演奏すること)という意味になります。スタッカートは短くでしたが、マルカートは強調してはっきりというイメージになります。しかし、あまりに強く下をリードに当ててはいけません。クラリネットの場合はマルカートとスタッカートの違いはそれほどないと思ってください。発音は先程と同様にラ行で大丈夫です。マルカートの場合は少しころんとしたような音になるようなイメージを持ってください。スタッカートよりほんの少し息を長めに出すのがポイントになります。マルカートの場合は口からスーパーボールくらいの大きさの息を出すイメージです。
スーパーボール

ダブルタンギング

ダブルタンギングとは速いパッセージ、速いリズムに対応するための技術で、一般的には「tu-ku-tu-ku」と発音するします。ダブルと言ってもシングルの倍速まで速くはなりませんが、かなりの速い曲に対応できるようになります。反面、よく練習しないと「ku」の音の立ち上がりが不明瞭となる恐れがある高度な技術です。
クラリネットの場合、他の楽器よりもダブルタンギングは難しいです。なぜなら、マウスピースが口の中にあり、うまく「ku」の部分が発音できないからです。オススメの発音は「teketeke」です。一度試してみてください。

まとめ

今回はタンギングについてご紹介しました。初心者の方はまず、シングルタンギングをマスターしていただきたいですが、経験者の方はダブルタンギングができるようになるとかなり楽になります。まずは基本から、しっかりアンブシュアを固定しながらタンギングができるようにしましょう。

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