本当に効果が出る!ドラマーのための基礎練習法3選
「ドラムの基礎練習といえばルーディメント」「基礎練習に長時間費やした分うまくなる」と言いつつ、いっこうに効果が上がっているように思えない時ってありますよね。その練習法は間違っています。
ルーディメントや基礎練習について、誤解を恐れずにいうなら、「ドラムに必要なものだけを少し練習すればいい」くらいなんです。今回は「ドラムで本当に効果を上げる基礎練習」をご紹介します。
Step 1 シングルストローク
シングルストロークの練習にはふた通りのやり方があります。
- RLRLRLRLRLRLRLRL……
- RRRRRRRR LLLLLLLL …………..
一つ目は、右手と左手を交互に叩く練習で、もう一つは片手のみで叩く練習です。大抵の人は、「簡単だ」とすぐに練習を初めてしまいますが、ちょっと待ってください。
大切なのは、本物の楽器で練習すること。そして、全ての楽器で試すこと。例えばスネアです。場所や叩き方で音が少しずつ変わりませんか?この様々な音色を、ドラムセットでいつでも使えるようにすることがシングルストロークの目的なのです。
Step2 ダブルストローク
ダブルストロークにおいて、最も効果的なのは早いテンポに合わせてp(小さい音)で練習すること。つまり、「素早く楽にダブルができる」というところが肝心なのです。このダブルストロークができるだけでドラムの印象が180度変わります。
例えばリズムパターンでのゴーストノート。実際試していただけるとわかると思いますが、スピード感やリズムの奥行き感が出ます。
Step3 パラディドル
パラディドルは、ソロなどを彩り豊かにするために大活躍するテクニックです。
パラディドルでタム回しを行う際、「RLRR LRLL」と16部音符の連続を叩くことになりますね。ここでシングルとダブルを無理なく演奏できるようにしておくと、「RL」「RR」「LR」「LL」の塊で腕を動かす感覚がつかめルはずです。
細かいリズムの細部を意識するのではなく、あえて「必要な音符の時に腕を動かす」ことによってリズムに強弱が生まれ、リズムが豊かになります。
番外編 ルーディメントを使いこなすには
実は多くの人が見落としているのが、メトロノームの強拍のアクセントを設定しないで練習すること。実際にドラムを叩くときは、「4拍子のここでフィルイン」「3小節やったらサビ」という、ビートや小節がある音楽の中で叩かなければいけないですよね。
ですので、メトロノームに合わせて練習するときも4拍子なら4拍子と決めて練習すること。例えば「4拍子の小節の頭にバスドラでアクセント入れる」それができなければ「ピッピッピッピッピッピッピッピッ」とアクセントを設定する。これだけで劇的に変わります。
まとめ
- シングル、ダブル、パラディドルだけでもうまくなれる
- 拍子感の中で練習しよう
いかがでしたでしょうか。もちろんこれ以上に基礎練習をやることは無駄ではありませんが、ドラムはそれができなくても素晴らしい人はいっぱいいるんです。せっかくなら基礎練習をやりつつ、いいドラムを叩ける人でありたいですね。