意外と知らない?ドラムのチューニングポイント裏技まとめ!
みなさんこんにちは。突然ですが、質問です。
「これから叩こうとしているドラムが、好きな音ではありません。チューニングをしてみましょう。最初にすることはなんですか?」
ドラムのチューニング、なかなか難しいですよね。たくさんのハウツー情報があふれていますが、「要するにどうすればいいの?」となってしまいますよね。
今回はチューニングの基礎を学んだけどなかなかうまくいかない人のために、「ドラムのチューニングのポイント」をまとめてみました。
裏技1 ボルトはトルクで整える
私がオススメするのは、まず始めに「チューニングボルトが同じ圧力で締まっているかどうか」を調べることです。よく、チューニングは「各ボルトのピッチを整えることだ」と解説されていることがありますが、それでは効率が悪いというのが正直な感想です。ピッチを細かく調べていると時間もかかりますし、周りの環境が静かであることが条件です。
そこで、「ボルトのトルクを揃える」ことに集中します。実はドラムは、工場出荷時には全てのボルトが同じ硬さで締められるようになっています。経年劣化やヘッドの歪みでズレが出てしまうものですが、基本的には「同じ硬さで締めれば同じピッチになる」ものです。
おおよそ全てのボルトが平均的に締まったら、細かく各ボルトのピッチを調整してもいいですし、時間がなければ飛ばしても構わないでしょう。
裏技2 裏と表のバランス
次に裏と表のバランスを調整します。ドラムは、「ヘッドにスティックが当たった瞬間の打撃音」と「膜が振動する音」で構成されています。実はみなさんが感じているよりも、「膜が振動する音」は大きいんです。「打撃音」だけだと、ミュートをたくさんしたような「短いトッという音」しかしません。裏と表のバランス調整で膜の振動を最大限引き出すことが必要なんです。
ポイントは、裏ヘッドを調整する時。イメージは、「緩すぎず締めすぎないポイントを狙う」ことです。どこかで「音が大きく、長い音」が得られるポイントがあります。その鳴り方を知ったら、そこから自分が好きなところまで「鳴らない」ようにしたり「よく鳴る」ようにしたりすることが可能です。
裏技3 表は音色、裏はピッチ
上記のバランスとは別で、絶対に作りたい音高があるときに使える裏技がこれです。誤解を生む書き方ですが、表ヘッドももちろんピッチに影響しています。
ですが、表ヘッドはスティックがぶつかるという性質上、ピッチを優先してしまうとバンド内では埋もれてしまったりします。表ヘッドである程度「トンッ」という気持ち良い音が鳴るように設定しておいて、裏ヘッドでピッチを調整する気持ちでいると比較的スムーズに音が作れます。
逆に、「裏ヘッドがピッチに関係している」ことを意識している人が少ないのではないでしょうか。スタジオに行くとスネアの表ヘッドがギチギチに締め上げてあるのに、裏ヘッドは緩いままということがよくあります。
表ヘッドに無理があるとイタイ音になることが多いです。表ヘッドは無理なく振動する音で、裏ヘッドで好きな音の高さにすることをお勧めします。
まとめ
- トルクだけでまずはボルトを大まかに調整しよう
- 裏ヘッドが鳴るように設定しよう
- 表は無理させず、裏ヘッドはピッチ調整
いかがでしたか。色々なアプローチがあるので、やはり一言では理解できないところもあったと思います。これらの裏技はどれか一つでも効果が高いので、ぜひ挑戦してみてください。