もう困らない!短時間でスタジオのドラムを思い通りの音にする3つのステップ 1/2
こんにちは!みなさんはバンド練習や個人練習でスタジオを頻繁に利用すると思います。
スタジオのドラムは多くの人が使うため、自分のやりやすい状態とは限りませんね。「セッティングに時間をかけられなくてうまく演奏できなかった」「なぜかわからないけど音がヘン」などの悩みはよくあります。
今回は、短時間でスタジオのドラムを調整する方法をお伝えします。それでは見ていきましょう。
用意するもの
チューニングキー…これはマストアイテムです。チューニングしないからいい、という主義の方も、ドラムメーカーによってはセッティングにチューニングボルトを採用している場合があります。
スティック…叩いて音を確認するのはもちろんですが、スタジオのドラムはネジの締めすぎで固まってしまっている場合があります。その時にスティックで挟んで回すなどの工夫が必要になります。
STEP1 大まかなセッティング・チューニングをする
まずはセッティングしましょう。チューニングなどをしやすくするために完璧にする必要はありません。大前提として、全ての楽器が無理なく手に届くところに配置します。
この時にしっかりセッティングするべきなのは「バスドラ・スネア・ハイハットの位置関係」です。これらは演奏で使用頻度の高い楽器です。例えば椅子の高さとスネアの高さ。普段慣れている高さと違うと、ものすごいストレスになるはずです。それは、たくさん使用しているのでやりやすいポイントを覚えているからなんです。
チューニングも、短時間で終わらせましょう。ポイントは、手の感覚です。
多くのノウハウ本などでは「全てのボルトが同じ音の高さになるように…」や「ボルトを閉めるときは対角線上に…」と説明されますね。しかし、劣悪なコンディションの楽器を完璧に調整している時間はありません。チューニングボルトは本来、全て同じ硬さで回るように作られています。「ボルトが同じ硬さで締まっているか」だけで十分です。
スタジオでたくさんの人が使用する場合一本だけ締める人や一本飛ばしで締める人もいます。これを手の感覚で整えるだけで音は大きく改善します。
STEP2 少し調整するだけで大きく変わる部分を調整する
次に、「多くの人が調整しないが、演奏感に大きく関わる」部分を調整します。これらも先ほどのセッティング同様、バスドラ・スネア・ハイハットに集中しています。
まずは「ペダルの調整」。スプリングの強さとビーターの角度は踏み込んだ感触が大きく変わるポイント。特にビーターの角度はほとんどの人が調整しません。打面から遠ければ遠いほどパワーは出ますが、思い通りのタイミングで踏みにくくなります。
スネアはスナッピーの締まりすぎに注意しましょう。多くの場合スネアのスイッチ部分のネジで調節できます。締めすぎると裏ヘッドを押し上げてしまい、スネアの音が短く止まります。ある程度緩めてあげることで自然で大きな音が出せます。
ハイハットのTop部分をセットしているクラッチも同じです。取れないようにギチギチにセットしたままにされることがありますが、シンバルの音はカップの音も含まれているため、少し緩めてあげるだけで自然な響きになります。
ここまでのまとめ
さて、だいぶ調整されました。ここまでのポイントは
- セッティング、チューニングは音に影響がある部分だけやろう
- バスドラ・スネア・ハイハットは快適に演奏するための最重要項目。微調整をきちんとしよう。
残るはあと一項目。STEP3では、「どうしてもいい音に聞こえない」場合の調整をします。