ピアノのペダルのお話。役割と踏み方わかるかな? 1/2
ピアノを弾くことの憧れのひとつにペダルを踏んで、かっこよく弾くこと。
手だけでも必死なのに足まで・・・!?・・・でも、踏んだら音がフワァ〜っと広がって聴こえるし、それだけで上手くなったような気がする・・・♪
小学校の休み時間に音楽室でペダルを踏みっぱなしで弾き続けて注目を浴びているお友達、いませんでしたか?それが音楽的に正解だったかどうかはともかく、やっぱりペダルを踏むだけでなんだか上手そうに聴こえる不思議な子ども世界のあるある・・・!
今回は「なんとなく」ではなく「きっちりと」ペダルの役割と踏み方を知りましょう。
目次
ペダルの種類
さて、一般的によく話題に上る「ペダルを踏む」と言うのは一体どのペダルのことなのでしょうか?踏み方の前にペダルのそれぞれの役割の確認をしましょう。
まずはグランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノ、それぞれで確認します。
◆グランドピアノ
<右> ダンパーペダル
<中央> ソステヌートペダル
<左> シフトペダル
◆アップライトピアノ
<右> ダンパーペダル
<中央> マフラーペダル
<左> ソフトペダル
◆電子ピアノ
<右> ダンパーペダル
<中央> ソステヌートペダル(*注*機種によります)
<左> ソフトペダル
各ペダルの役割
◆ダンパーペダル(ラウドペダルとも呼ばれます)
このペダルを踏むと、鍵盤から指を離しても弾いた音が伸びたままになります。
最もよく使われます。グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノ全てにおいて右側のペダルです。
「ペダルの踏み方」の記事(→こちら)で詳しく踏み方をお伝えします。
◆ソステヌートペダル
このペダルを踏んだ時点で押さえている鍵盤の音だけを残します。その音が鳴ったまま、別のフレーズを両手で弾くことができます(現代音楽などの一部にこのペダルを使用するものがあります)。
◆マフラーペダル
アップライトピアノのみのペダルです。消音の為のペダルで騒音で近隣へ迷惑をかけないようにする為に使います。
◆シフトペダル・ソフトペダル
シフトペダル(グランドピアノ)ソフトペダル(アップライトペダル)それぞれ構造は違いますが、どちらも音に柔らかさを与えたい時に使います。ペダルを踏んでから鍵盤で弾いた音が弱り、音色が柔らかく聴こえる効果が得られます。
◆ホールドペダル(シンセサイザーやその他キーボード)
端子に別売のペダルを装着して使います。名称はメーカーや機種によりFOOT PEDAL(フットペダル)などと呼び方は色々あります。ピアノのダンパーペダルと同じく、ペダルを踏んでいる間、鍵盤から手を離しても音が持続します(シンセサイザーの場合、このペダル・スイッチで他の機能をコントロールするように設定し、使うこともできます)。
次に実際のペダルの踏み方をお伝えします。
続く→ピアノのペダルのお話。役割と踏み方わかるかな? 2/2