もう困らない!短時間でスタジオのドラムを思い通りの音にする3つのステップ 2/2
こんにちは!「もう困らない!スタジオの据え置きドラムを短時間で思い通りの音にする3つのステップ」後編です。
前回までで、超短時間チューニング・セッティングと、細かな演奏感の調整を達成しました。残りはSTEP3です。ここでは、「どうしてもいい音に思えない場合」の対策を紹介します。
STEP3 どうしても解決しなければイレギュラーなセッティングにする
「ヘッドが死んでいて変な音にしかならない」「破けているのをガムテープで直してあるだけ…」なんてこともありますね。そういった場合の最後の手段は、「使わないこと」です。
大抵のスタジオでは22″BD、14″SD、12″TT、13″TT、16″FTが置かれています。これを全て使う必要はありません。特にタムは数は、増えればセッティング・チューニング・フレーズなどを考えなければいけません。思い切ってタムを一つ外しましょう。
ハイタムとフロアタムの間にスペースが空くことで、セッティングの自由度が一気に増えます。そこにライドを置けば叩きやすさは倍増します。
また、シンバルも同じです。スタジオではしばしばロック用のものがセットされているためボーカルのバックではうるさすぎてしまうことがあります。
そんなときは、18″インチのクラッシュをライドの位置にセットします。元々2枚しかシンバルが設置されていないところでは厳しいですが、クラッシュが二枚用意されているところでは有効ですね。クラッシュは「シャーン」という音を出すための設計がされているため、メロディを妨害しない音色が得られます。
プロは音作りが早い!
みなさん、プロの人達がライブやリハーサルをしている場面を見たことがあると思います。自分のドラムを毎回運搬して「いつも好きなドラムで演奏できていいなあ」と思ったことはありませんか?
実は、セッティングやコンディション調整に時間をかけられないのはプロの人も同じなんです。ライブ前などは、多少時間はかけられますが、それでもリハーサルスタジオ利用時間や開演時間までに制限があったりするのは同じ。プロドラマーは、「短時間で状態を把握し、どこを修正したら自分が満足できる音になるか」を判断する能力が非常に高いのです。
「音作り・微調整」は意識して何度も練習することで上達するものです。ドラムについて仕組みや原理を知ることで、どんなにコンディションの悪い楽器でも叩きやすくすることは可能です。諦めずに、短時間で調整する努力を続けてみましょう。
まとめ
- 変則的なセッティングをうまく使って、状態の悪いドラムを味方につけよう
- 時間がないのはプロも同じ!調整は身につけられるテクニックだ
いかがでしたか。「たくさん使う部分」と「あまり使わない部分」として優先順位をつけることで、短時間でコンディションを整えることが可能です。実践してみてください。