やってみよう!クラリネットの基礎練習
クラリネットを組み立てて、はじめに基礎練習をしますよね?基礎練習は楽器を上達する上で欠かせないものです。今回は音がきれいになったり、指がまわるようになるクラリネットの基礎練習についてご紹介していきます。
クラリネットの基礎練習
アマチュアでもプロでも毎日欠かせないのが、ロングトーンとスケール(音階)です。でもただ何となく毎日続けるのではなく、何の為にこのような練習をするかを考えながらする事がとても大切です。
ロングトーンについて
管楽器の場合は息が非常に重要なので、安定した息の流れを保つ練習が必要不可欠です。ですからロングトーンをしっかりやりましょう。ロングトーンはみんなで同じ部屋で一緒にやっても意味がありません。 一人で、静かなスペースでじっくりやりましょう。みんなでやっても、自分の音がどう響いているか聴き分けられず、音に集中できません。
メトロノームを使おう
また、ロングトーンにはメトロノームを使うことをオススメします。1回の呼吸で吹く時間を一定に保つことが、その日のコンディションのバロメーターになり、息の配分のペースが分かってきます。1拍60(1秒)にメトロノームを合わせ、最低音(ミ)から8拍伸ばし、半音上がって(ファ)4拍、計12拍を一息で伸ばせるようになりましょう。次は、4拍ブレスの時間(2拍で全部吐き切り、残りの2拍で鼻からゆっくり吸います。)を取り、前吹き終わったファから始め、ファを8拍、ファのシャープを4拍タンギングせずにレガートで伸ばします。これを左親指の高いドまで続けて下さい。
注意点
ロングトーンでは、音が揺れてないか、ノドを締め付けてないか、気を付けて下さい。 途中で苦しくなったら1分位休んで、止まった箇所から始めて下さい。ロングトーンは毎日必ず5分でもいいから続けて下さい。持久力がついて、楽に長い時間吹き続けられます。頬は膨らませないように注意しましょう。
ロングトーンをする時は音を揺らさずに真直ぐ吹けるようにという事は分かってると思いますが、この練習をする時に特に意識しなければいけないのがブレス(呼吸)です。ゆっくり時間をかけて沢山吸えるように次のような練習をするといいでしょう。
練習法
4分の4拍子で4分音符が68~72位で。まず最初の小節。はじめの2拍で息を吐き出す。これはこの後沢山空気を吸うためで、3、4拍目で2拍かけてゆっくり吸います。よく中学生なんかが音をたてて勢い良く空気を吸ってるのを見るけど、ゆっくり時間をかけて吸ってください。その次に8拍ロングトーン。PPから4拍クレッシェンドでfに、また4拍でディミヌエンドしてPPに。また前述のように1小節で息を吐いて吸って、また違う音で…。確実にブレスを取るためにはよく言われる事ですが、リラックスする事が一番大事です。
まとめ
基礎練習はゆっくりメトロノームを使って練習するようにしてください。テンポの目安としては、この速さなら絶対に間違えずに吹けると思うテンポで始めてください。こんな練習を、楽器を組み立てた後、パラパラ吹く替わりに毎日やってみてください。きっと音や持久力に変化が出てくるはずですよ!