

ギターをしっかりお手入れ・保管!【愛着がさらに湧く長持ち方法ご紹介】
今回は「ギターの保管・管理方法」について解説していきます。ギターはしっかり管理しないと演奏や音質に悪影響が出てしまいます。今まで管理の仕方がわからなかった方も今からでも遅くはありません。「ギターの保管方法を知りたい」「しばらく使う予定がない」といった方は参考になるかと思います。では詳しく見ていきましょう。
2つの保管方法
ギターは繊細な楽器なので、保管場所には気をつけなければなりません。
2つの保管方法を紹介するので参考にしてみてください。
スタンドで保管する場合
ギターを毎日のように弾くような方であれば、ケースに入れずスタンドを使う方法があります。
ギター専用のスタンドがあり、ネックが反れてしまう心配もありません。インテリアとしても立てかけておけるのでおしゃれ感が増すのもメリットです。
また、スタンド以外にも「ウォールフック」というものもあり、壁に立てかけるタイプの保管方法になります。
壁に傷を付けたくない方や、スタンドを置くスペースがないなど、悩みもあるかと思うので家庭内にピッタリな保管の仕方を検討してみましょう。
ケースで保管する場合
長期間保管する場合にはケースを使うことをおすすめします。
ケースはギターにピッタリの形なので空間の遊びがありません。小物入れもあるのでチューナーやカポタストも一緒に入れておくこともできます。
専用ケースにも「ハードケース」や「ソフトケース」などがあり、どちらも保管に適しているケースではありますが、一つだけ共通する注意点があります。
それは置き方です。置き方は立てかけるように縦に置きましょう。横に置いたり積み重ねて保管してしまうと、足に引っかかって破損する恐れがあります。何本もギターを所有していても必ず立てて保管するようにしてください。
以上のことから保管ケースはとても重要で、大事なギターを守ってくれます。保管する際には専用ケースを使いましょう。
保管する前にするといいこと
長期間保管する際には、ただケースに入れておくだけではいけません。
ギターの音質に対しても影響が出かねないので、これからのことを注意してからケースに入れて保管しましょう。
弦を緩める
ギターを使わない日が続く場合は必ず、ペグを回して弦を緩めましょう。
実は弦を張っている状態は、一本あたり80kgの圧力がかかっているそうで、長時間張っているとネックが反ってしまう恐れがあります。
あまりにもひどい反りになるとギターの弦を押さえた際、弦がフレットに触れにくくなり、音がうまく鳴りません。
ペグの回しすぎも逆に良くないので、2〜3回まわす程度で緩めましょう。
お手入れをする
ギターを演奏した際の手垢や指紋、汗を拭き取りましょう。
綺麗に見えても手垢や指紋、汗は必然的についてしまいます。
それらは保管中に錆や劣化の原因になりかねないので、しっかりケアをしてから保管してください。
パーツごとにお手入れの仕方を見ていきましょう。
①弦
まずは弦を一本ずつ専用クロスで拭いていきましょう。
一番触れている場所であり、一番錆びやすい部分でもあります。
包み込むように一本一本しっかり拭いて、汚れがない状態でケースに入れていきましょう。
②フレットボード
フレットボードは指板とも呼ばれており、弦と同じくらい触れる機会が多いパーツです。
木材でできており、ただ拭くだけでなく、乾燥防止のための専用オイルを2〜3滴染み込ませたクロスで優しく拭きましょう。
③フレット
フレットはフレットボードに付いている金属の部分です。
細かい部分ではありますが、フレットをしっかり手入れすることで、演奏中の音質も良くなります。
専用の金属磨きをクロスにつけて磨いていくのですが、フレットボードが傷つく可能性もあるので、マスキングテープなどを貼って他の場所に傷がつかないようにするのもおすすめです。
④ボディ
ボディも触る頻度が多い場所です。ボディの素材や塗装によってお手入れに使えるポリッシュが変わってきます。
そのギターにあった専用のポリッシュを探して使いましょう。
どちらにせよ、クロスに染み込ませて使用する方法は変わりません。
どれを選んだら良いか迷う場合は、ネットで購入を検討するより楽器店へ直接行き、店員さんに聞いて購入しましょう。
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「湿度・温度について」解説していきます。