フルートの「Eメカ」とは?メリット・デメリットも紹介!
フルートの「Eメカ」というものをご存じでしょうか?「聞いたことはあるけどよく分からない。」という方も多いかと思います。
初心者の方には分かりにくいフルートの構造ですが、フルートを選ぶ上でEメカは重要なポイントの1つです。
今回は、フルートのEメカについて詳しく紹介します!
1.Eメカとは?
EメカとはEメカニズムの略で、フルートの高音域のミ(High E)を出しやすくするための機構のことです。
フルートは構造上、第3オクターブのミの音をきれいに出すのが難しく、プロや上級者の方でもきちんと音が出せないことがあります。
本来、第3オクターブのミの音を出すときはAキー(左手の薬指でおさえるキー)が開けば良いのですが、そのとき一緒に隣にあるG#キーも開いてしまいます。キーが1つ多く開いているため、音が出しにくいのです。
Aキーが開いたときに自動でG#キーが閉じるようにして、音を出しやすくするのがEメカなのです。
2.Eメカのメリット
Eメカ付きのフルートのメリットはもちろん、第3オクターブのミの音がきれいに出せることです。フルート奏者にとって難関となる音が出しやすくなるので、初心者の方にとっては特に大きなメリットになると思います。フルートは高い音が特長の楽器なので、高音域の音がきれいに出せるとフルートの良さを十分に引き出すことができます。
3.Eメカのデメリット
①価格が高い
Eメカ付きのフルートは、部品が増える分価格も少し高くなります。元からEメカが付いているモデルもあれば、オプションで付けることができるメーカーもありますが、一般的に3~7万円くらい高くなります。
②故障する可能性がやや高くなる
Eメカなしのフルートと比べてキーの構造が少し複雑になるので、故障する可能性も少し高くなります。ただ、故障する可能性のある部品が1つ増えただけという程度で、ほとんど心配する必要はありません。
③トリルの運指が一部使えない
G#キーが閉じたままになるため、トリル運指が使えないことがあります。しかし、替え指で対応することができるので、特に替え指による音質が気になるという方以外は、問題ないかと思います。
まとめ
今回は、フルートのEメカニズムについて紹介しました。Eメカにはメリットもデメリットもありますので、フルートを選ぶ際のポイントの1つとなります。自分の出したい音が出せるかどうかを基準に選ぶのがおすすめです。皆さんのフルート選びの参考になれば幸いです!