フルートを買う! 気になるメーカーと評価は!? その②
フルートを始めるとき、レベルが上がって買い替えるとき……どのメーカーにしようか、悩むところ。
楽しい悩みだけれど、「失敗したらどうしよう?」と心配になりますよね。
「フルートを買う! 気になるメーカーと評価は!? その①」に引き続き、老舗メーカーのフルートについて紹介いたします!
目次
3.スタンダードな安定した吹奏感「ヤマハ(ヤマハ株式会社)」
-音色-
明るすぎない音色。音量も小さすぎず大きすぎず、まさにフルートのスタンダードという優等生なイメージです。学校の吹奏楽部では他の楽器がヤマハであることが多いので、フルートも同じくヤマハにするとサウンドが融け合うのではないでしょうか。
個人で楽しむ場合でも、フルートらしい柔らかさもあり、安定した音色が楽しめます。
-どんな人にオススメ?-
ヤマハのショップは全国にたくさんありますので、メンテナンスを気軽に頼みやすい点がとにかく便利です。前述したように、吹奏楽部でハードに使う人などは安心ですね。
とにかく作りも音色もスタンダードなので、あれこれ迷ったらヤマハにしておくと問題ないかもしれません。初心者にも吹きやすいです。
-価格-
大量に生産していますので、他のメーカーに比べ、価格が抑えられています。また、いちばん安いモデルでも海外の安いものと比べてメカニズムに問題がありませんので、安心して購入できます。
4.海外で人気のある革新的フルート「ミヤザワ(ミヤザワフルート製造株式会社)」
-音色-
ムラマツより明るく、サンキョウより落ち着いた音色。少し暗めの音が好まれる日本よりも、海外で受けが良い素直な明るさを持っています。
-どんな人にオススメ?-
革新的な技術改良を重ねているミヤザワは、キーの構造や設計を常に考え、品質の良いモデルを量産しています。例えば「構えると手が痛くなる」というような悩みがあるなら、他のメーカーと違う形状を持つミヤザワフルートを試してみると良いでしょう。
-価格-
「頭部管銀製」のものはムラマツやサンキョウと同じような価格ですが、ミヤザワには、リッププレートや接続部のみ銀製というものもあり、これなら15万2千円(税抜・2016年4月現在)で手に入れることができます。
また、「ブローガー・システム」をはじめ、各部品の消耗も減らす特許技術がありますので、後々のメンテナンスを考えるとコストパフォーマンスが良いかもしれません。
「一生これ一本だけで!」と思わなくても良い
楽器は値段が高いので、買い替えなど思いもしないものですが、レベルによって買い替えたほうが良いこともあります。
車に例えれば、免許を取ってすぐは「乗りやすいコンパクトな国産車」が安心で、「サイズの大きい高級車」は避けたいなと思います。しばらく乗りやすい車で慣れたら、もっと運転を味わいたい人は「マニュアル車」や「パワーのあるスポーツカー」に買い換えようと考えます。プロのF1ドライバーになる人もいるでしょう。
楽器も同様です。
最初の楽器は吹きやすいもの、上達を助けてくれるものを選び、練習しているうちに好みや要望が出てくるので、その時に、より良いものをこだわって選べば良いのです。