楽譜作成ソフトで美しい譜面作り
創作にかかる時間は楽しいのですが、楽譜の浄書というのはやはり単純作業ですし時間がかかってイライラするものです。
書き損じなどで修正を繰り返し、出来上がった楽譜は修正液でボコボコ。
見辛い楽譜を渡した相手に申し訳ない!
合わせてみようとなったら音間違いの連発!
こんなお悩みをお持ちでしたら、パソコンが苦手でも楽譜作成ソフトで美しい楽譜作りに挑戦してみませんか?
今回は『ちょっと興味あるけどよくわかんないや』という方のための、導入編として有名ソフトの比較などをしていきます。
楽譜作成ソフトいろいろ♪
まず、楽譜作成ソフトって何?というところから説明するのですが、読んで字のごとく楽譜を作成するソフトです。わざわざこんな事を言うのは、DTMと混同している人が持つ「難しそう」であるとか「パソコンで作曲するんでしょ?」という誤解をまず解いておきたいからです。
DTMとは違うの?
DTMとは(デスクトップミュージック)の略でDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)と言われることもあります。
LOGIC PRO XでDTMの世界へ飛び込もうでも説明されていますが、DTMはソフトを使って音楽を作ることを目的としています。楽譜作成の機能を備えたDTMのソフトもありますが、これは見せる楽譜という目的では無く入力した通りに電子楽器に演奏させるというような目的になります。
かたや楽譜作成ソフトもデスクトップ上で演奏して聞かせてくれますが、サンプル音源はお話にならないレベルなので音程確認用という程度です。
デジタルで楽譜を作るメリットは?
メリットを挙げれば見た目の綺麗さであるとか、移調が楽だとか、作業が格段に早いだとか、色々あるんですがやっぱり最大のメリットは修正にあると思います。
単純な誤植に対する修正はもちろんですが、後からパートを増やす事になった、後からフレーズを書き換えた、なんていう時にも大助かりです。
修正した後も美しいです♪
難しいんじゃ無いの?
パソコンの知識はある程度必要かもしれません。といっても、webサイトからソフトをダウンロードしてインストールできればOK
導入さえしてしまえば、みなさんの得意分野の楽譜の事ですから、なんとなく直感的に解るんじゃないかな、と思います。
もちろんそれぞれのソフトにはマニュアルなどがありますし、有名ソフトであれば公式サイト以外にもブログなどで使い方を解説している所もあります。
困ったら検索です♪
○○○(ソフト名)ⅩⅩⅩ(解らない操作)
例「MuseScore ポリフォニー」「Finale 転調」
でグーグル先生に聞いてみましょう。検索してたくさんページが出てくるのはメジャーなソフトなのでなるべく有名な物を選んだほうがこんな時助かると思いますよ。
どんなソフトがあるの?
山のようにソフトがあって全て紹介することはできないので、有料、無料、筆者注目の各種類のソフトだけをご紹介したいと思います。それぞれに個性がありどれが良いとは言い切れませんが、目的と予算に合った物を探してみて下さい。
Finale
世の中の出版楽譜のほとんどはFinaleを使っているという程、圧倒的なシェアを誇るソフトです。出版に使われる程ですから、見た目の綺麗さという点では他の追随を許さないと言ったところでしょうか。
知人の吹奏楽顧問や作曲家もみんな使っています。
無料版から1万円程度の物、5~6万円ほどする高機能な物まであります。
MuseScore
無料ソフトの中で一番高機能なのではないでしょうか。
使用ユーザーも多いので困ったときにユーザー同士でフォローしあえると思いますよ。
Clover Chord Systems
こちらは筆者注目のソフトです。今度導入しようかな、と考えています。
多くの楽譜作成ソフトはピアノ譜であるとか、シンフォニーのスコアを綺麗に作ることができるのですが、コードの入力がちょっと面倒です。
Clover Chord Systemsはマスターリズム譜やコード譜の入力に特化しておりバンドマンには重宝なソフトでは無いかと思います。
価格も4~5千円程度で手頃なのが良いですね。
まとめ
「いずれオーケストラの大曲をかいてやるぞ!」という方や、「レッスン用に楽譜作成をしたい」という職業的に必要な方は有料のものを、「簡単なリードシートを作るだけ」という方や「趣味なのでそこまでお金はかけられない」という方は無料の物や、安価なソフトを使うのが良いと思います。
最近の無料ソフトは本当に高機能で有料の物と遜色ありません。
まずは無料ソフトを使ってみて機能に限界を感じてから、有料ソフトに切り替えるというのも良いですね♪