耳コピのコツ教えてあげる♪
「今度の練習日までにこの曲練習して来てね♪」
と、笑顔で渡されたのがCD音源だった!なんて経験は無いでしょうか?
「楽譜が無いと弾けません!」
なんて言ってはいけませんよ!アマチュアバンドにおいて耳コピは必須課題ですのでこの機会にしっかりコツを覚えて出来るようになりましょう!
はじめに
耳コピというと音楽初心者は「難しい」と感じるかもしれません。小さな頃からピアノを習っていたような人がさらさらさら~っと聞いたとおりに楽譜に起こす姿なんか見た日には「自分には無理だ!」とおもってしまう気持ちも解ります。
ですが耳は大人になってからでも鍛えられます!
絶対音感なんて無くても全然大丈夫です!
耳を鍛えるメリット!
冒頭で挙げたような例はバンドを組んでいるとよくある事ですが、それ以外にも耳を鍛えるメリットがたくさんあります!
楽曲分析が捗る
コードの知識とスケールの知識があって楽譜があれば理屈のみで楽曲分析は可能です。ですが音楽は机の上の物じゃないですから、かっこいいと思った曲を聞いただけである程度分析できれば自分の曲にもかっこいいと思った部分を取り入れる事ができます。(これはパクリじゃありません!)
作曲・アドリブが捗る
分析ができるという事は作曲ができるという事です。コピーしてるだけじゃアーティストとは言えませんが、コピーという作業を糧にアーティストになることはできます。そのために、自分の弾くパートだけを追うのはやめて、曲全体を聞く様にしましょう!
耳コピのコツ!
ベースを聞け!
自分はギタリストだからギターを、ピアニストだからピアノを、なんていう聞き方をしていると音楽全体の進行が解らなくなってしまいます。
言葉は悪いですが“完コピ”はイケてない行為です。例えばアレンジしよう!リハーモナイズなどでもお話したオンコードなどは陥りやすい罠です。ギターがGm7と鳴らしていても、ベースがCと鳴らしていればその部分のコードはC7(9.11)という事になります。Gm7と弾いても間違っている訳では無いけど解ってないっていうのはちょっとダサい!
何より、いきなりコードやメロディをコピーしよとしても難しくありませんか?ベース音は単音ですし大体の曲で2拍ずつ、4拍ずつで進行するので結構簡単です。ピアノなら左手の指一本でイケます!
キーを割り出せ!
ベース音をコピーしたらそれを元にその曲がどのキーで書かれているのか割り出します。
(絶対ではありませんが)歌い出しの所でなっているベース音はそのキーのRoot(Ⅰ度)の音である場合が多いです。井上陽水の“少年時代”は歌い出しがⅠのパターン。
(絶対ではありませんが)アウフタクト(弱起)から歌い出す場合Ⅴ度の音の場合が多いです。サザンの“いとしのエリー”は歌い出しはⅤのパターンですがフレーズの始まりはⅠになっているので分かりやすい。(泣かしたの“し”でⅠになる)
絶対では無いと何度も書きましたが、奥田民生の“イージュー★ライダー”なんかは歌い出しで鳴っているベース音がⅡ(キーがAメジャーで歌い出しのベースはB)ですね。
この様にⅡやⅣで歌い出す曲もたくさんあります。
ダイアトニックコードを当てはめろ!
ダイアトニックコードについては簡単移調!ダイアトニックを覚えようか超便利!サークルオブフィフスを覚えよう!のシリーズを読んでもらうと解ると思います!
ベース音とキーが解ってしまえば、その曲の進行が分かったも同然なのであとはコードを当てはめるだけ。ベース音がⅠならⅠのコード、ⅡならⅡmのコードというようにそのキーのダイアトニックコードを当てはめていけば、6割くらいは問題なく耳コピできます。
つまづきやすいのは部分転調などで、そのキーのダイアトニックコード以外のコードが出てきた場合です。
ベース音はわかっているので「なんかおかしい」と感じたら当てずっぽうでコードをマイナーからメジャーに変えてみたり(逆のパターンもアリ)すると、なんとなくしっくりくるコードが見つかると思うので最初は当てずっぽうでもOKです。
ただこれも、パターンを覚えていくと「これはセカンダリードミナントを使った進行だな」とか「これはドミナントマイナーの進行だな」という事が徐々にわかってくると思います。
まとめ
・ベース音を聞き取る
・キーを割り出す
・ダイアトニックコードを当てはめる
・しっくり来ない時はダイアトニック外のコードが使われているのでコードを変えてみる
たったこれだけです!
最初は手間取るかもしれませんが、耳の訓練にもなる上に分析力も養われます。
気に入っている曲があれば、特に演奏の機会がない曲でも耳コピしてみると能力がグンとUPします。
これらのコツを意識してジャンジャン耳コピしちゃいましょう!