

第1ポジションを覚えよう!キーポイントはギターのフレット。
コントラバスを弾くために覚えていくポジションのお話。今日は第1ポジションです。第1ポジションから始まり第7ポジションまで12のポジションを譜例とともに解説していきます。現在売られているコントラバスの教則本によって若干ポジションの解説に違いがありますが一般的に幅広く知られているF.シマンドルのコントラバス教本に書かれている運指表をベースに解説していきます。
Pinterestより
第1ポジションを覚えよう!
ハーフポジションから一つ上、はじまりは
・G線のA(ラ) ・D線のE(ミ) ・A線のH(シ) ・E線のFis(ファ♯)
となります。ピアノを弾いたことがある人はピアノの鍵盤を想像してみましょう。
ポジションは半音ずつ上がっていくので、G線のAの次はB(シ♭)、H(シ)となります。A(ラ)を1の指で押さえ、その半音上のB(シ♭)を2の指、そのまた上を4の指で押さえることができるでしょう。
各弦の音(コントラバス運指表参照)
- G線(ラーシ♭ーシ)
- D線(ミーファーファ♯)
- A線(シードード♯)
- E線(ファ♯ーソーソ♯)
こうして半音ずつの間隔を掴んでいくことがとても大切になってきます。
キーポイントはギターのフレット
ギターのフレット?と思う方もいるかもしれません。コントラバスの指板になくてギターの指板にあるものは何でしょう…そう!あの見た目均等に指板に入っている横のラインです。あれがフレットです。
フレットがあれば、どこを押さえれば何の音が出るかが一目瞭然!しかし、コントラバスにはフレットがありません。さて、それではどうすれば良いのか。そうです。自分でフレットを作ってしまえば良いのです。
左手のフォームがフレット代わりになる
みなさんがこれまで覚えてきた左手のフォーム、1本の弦を半音ずつ押さえているのが分かったと思います。左手のフォームをずらして音程を取っていく、まさにその形がギターのフレットの代わりとなるのです。はじめは指板の横の部分にシールを貼ったり濃い鉛筆で目印を書いておくのも良いでしょう。
今回は第1ポジションの位置に左手をセットして、チューナーを使って音程を確かめてみてください。
押さえるのが辛いという人はまずG線から。そして徐々に太い弦に移っていきます。少し慣れてきたら一番太いE線から徐々に楽な方ヘ上がっていく練習も良いでしょう。
まとめ
第1ポジション、覚えることができましたか?ハーフポジション、第1ポジションを覚えてしまえばあとは半音ずつ上がっていくだけです。指と指の間隔は徐々に狭くなり、音が高くなるにつれ弦も押さえやすくなってきます。各ポジションを覚えてきたら、そのポジション内で弾けるスケール(音階)練習を並行しながら運指表の縦と横の関係を覚えていくと良いでしょう。縦と横?よくわからないと思った方も、ポジションが進むにつれ理解していくでしょう。