プロ直伝!クラリネットの変え指について

プロ直伝!クラリネットの変え指について

クラリネットを吹いていると”この音は綺麗に出せない、リードミスをしやすい”と感じる音はありませんか?今回はそんな悩みを解決できる変え指をご紹介します。運指表に載っていないものもありますので、経験者の方も実践してみてださいね!

構造上出にくい音

クラリネットには、楽器の構造上出しにくい音があります。まずはその音がどの音かを理解して、演奏中に少し気をつけてみてください。

低い “シ”

半音階を低い音からやっていると、流れが不自然な指がある事に気づいていますか?それが、低い “シ”の音です。
右手人差し指と中指を少し忙しなく動かさなければいけませんよね?
実は、このような動きはトーンホールをしっかり塞げない可能性があります。ではどうすればいいのでしょうか?
低いシ
写真は”ラ♯”の指です。ピンク色のキーの部分を押さえると”シ”になります。
この運指なら、半音階でもスムーズに指が動きますよ。
このキー
この変え指については一般的な運指表に載っていますので、確認してみて下さいね。
参考:クラリネットの弾き方:クラリネットの運指表 – 楽器解体全書PLUS – ヤマハ

塞がない “ソ”

次に、 “ソ” の音です。この音はトーンホールを全く塞がないため、楽器の位置が不安定でガサガサした音が出ることがあります。さらに、ピッチも合いにくい音ですよね?
では、どうすればいいのでしょうか?
この音の解決方法は、右手の人差し指、中指、薬指の部分のトーンホールを塞ぎます。そうすると、音も楽器の位置も安定します。注意することは、トーンホールを抑えるのでピッチが上がりやすくなります。少し低めのイメージで吹くようにして下さいね。
必須ソ

悩ましい音No.1”シ♭”

次に、クラリネットの音の中で一番綺麗に出せない音 “シ♭”です。左人差し指と親指しか使わない音ですね。この音はピッチも不安定で合わせにくい、クラリネットの中でも悩ましい音ナンバーワンです。
では、これだけの指しか使わない音をどうすればいいのでしょうか?
必殺シ♭
“シ♭”の運指のまま左手中指、薬指と右手中指、薬指のトーンホールを押さえます。
※写真は押さえる部分のみ分かりやすく表現しています。
 練習をしないと滑らかには指を動かせないかもしれませんが、この指は効果覿面です。
注意しなければいけない事はこの音も、トーンホールの押さえる部分が増えるので、ピッチが高くなりがちです。低いイメージを持って吹けばピッチは合います。試してみてください。
また、この指は次の “シ” に移るには指が動かしやすいので、スケールをやるときに “シ”に行くのに悩んでいた人は是非、試してみてくださいね!

まとめ

今回はクラリネットの出にくい音に関する裏ワザをご紹介しました。なかなか高度なテクニックにはなりますが、
プロもやっている方法です。楽器の構造上、綺麗に出せない音は必ずあります。それを、上手く克服してどんな音でも美しい音を奏でられるように練習していきましょうね!

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