短調は暗い!?本当は暗くない短調の話
これまで避けに避けてきた短調の話。
これにはマイナーキーとマイナースケールを理解する必要があるのですが、なんだか複雑。
そもそも普段何気なく音楽を聞いている時に「これは○○のキーでアドリブには○○のスケールが使われている!」なんて思いながら聞く人はおらんやろ、と思うわけです。
ですので今回は、マイナーキーの曲ってこんな曲があるんだ!というのを聞いてもらって響きを確認する機会にしていただきたいと考え、小難しい話は一切なしでお届けします!
マイナーキーは本当に暗いのか?
以前ダイアトニックスケールの話でメジャーキーは明るくマイナーキーは暗いと言いました。
いや、確かにスケールだけ弾いてみればマイナーのスケールって暗いんですが、それだけでは無いんです。
そこでこの2曲を聴き比べてみて下さい。
ちょっと前の曲ですが大ヒットした曲なので聞いたことありますよね!?
この2曲、どちらが暗いか?と聞かれたら大体の人はFirst Loveの方だと答えるのではないかと思います。(暗いというより切ないでしょうか?)ですがこちらはGメジャーで書かれた曲。
一方、travelingの方はなんだか楽しげな曲(だからといって単純に明るい曲とは感じないはず)ですが、Eマイナーの曲です。
R&Bやユーロビートの様なパターンをループさせるタイプの曲はマイナーキーの方がしっくりきます。
以前した説明をぶった切るような発言ですが、マイナーキー=暗いでは無い特性があるんですね。
ラテン調の曲
ラテン調の曲はマイナーキーが多いです。ラテンと言ってもかなり幅広いのでサンバやマンボみたいに底抜けに明るい物もありますが例えばこちら。
松任谷由実“真夏の夜の夢”
こちらはCマイナーですが暗いとは違いますよね?
最近のアーティストですとポルノグラフィティもラテン調の曲が多い印象です。
他にも井上陽水のリバーサイドホテルや、西田佐知子のコーヒールンバ等もマイナーキーの曲です。ラテンのマイナーキーは暗くない。暗くはないけどドッシリとしているので、テンポが速めでもチャラチャラしない。
(筆者の年齢を追求しないようお願いします)
暗~いマイナーキー
マイナーキー=暗いじゃない。という事をことさらに強調して書きましたが、やはり暗い曲っていうのはマイナーキーで書かれていますよね。
ここで一発、暗~いヤツを聞いときましょう。
Janis Joplin“Summer Time”
暗い!!!!
筆者の耳がイカれて無ければ多分Gマイナーのキーでイントロのギターソロはハーモニックマイナースケールを使ったフレーズだと思います。ちょっと自信ない
まとめ
いかがでしたか?マイナーキーの曲の響きを感じていただけましたか?
他にもド演歌や、スペイン民謡、黒人音楽などマイナーキーとは切っても切れないスケール感を持った音楽がたくさんあります。こうしてみると、民謡系は多いですね。
マイナースケールの羅列は確かに暗いのですが、使い方によっては暗いとか明るいとか言う一言では言い表せない独特の雰囲気や魅力が生まれます。
これからはそんなことも意識しながら音楽を聞いてみると楽しいと思いますよ♪