難しいフレーズもラクラク!魔法のようなフルート練習法2
前回の「難しいフレーズもラクラク! 魔法のようなフルート練習法1」では、難しいフレーズの練習法をお伝えしました。今回も目からウロコの練習法を紹介いたします。
今日の練習法は、何と、フルートは使いません!
音が出ないので、いつでもどこでもたとえ真夜中でも練習出来る、でも単純に練習しているより効果のある方法です。
前回の記事はこちら↓↓
エア・フルート!
効果的な練習法とは、ずばり「エア・フルート」です。
「エア・ギター」というのを聞いたことがあるでしょうか? 簡単に言えば、ギターを弾いているように見せるパフォーマンスのことです。ロックな曲をガンガン流して、それに合わせて派手なギターパフォーマンス(のフリ)をする映像がTVでよく流れていました。最近はあまり見かけませんが、ずっと続いている大会もあるようです。
これのフルート版と考えてください。
ただし、「演奏しているように見える」だけではダメですし、派手なパフォーマンスは必要ありません。
では、どういう仕組みで、何に気を付けてエア・フルートをするのか説明しますね。
1.指と脳とを繋ぐ
前回の「難しいフレーズもラクラク! 魔法のようなフルート練習法1」にも書きましたが、「指と脳とを繋げる」ことが最大の目的です。今回はもう一歩進めて、指先と脳とをより強固に繋げたいところ。
普段フルートを吹いているとき、「人差し指と小指を上げて」「次に中指を上げて小指を押さえて」と、音のひとつひとつを意識しながら吹きませんよね。これでは曲のスピードに付いていけません。また、フルートに慣れれば、考えなくても指が動くようになります。
ここに問題があります!
難しいフレーズがいつまでも出来ないのは、「考えていないから」なんです! 勢いで指をまわしている。間違える。間違った指の動かし方が脳にインプットされてしまう。なので、正しい音で繋がるまで時間が掛かってしまうのです。
2. 何も持ってないほうがいい
前回は、「とにかくゆっくり練習することで、正しい指の動かし方を脳に記憶させること」を試しました。今回はそれをもう一歩進めます。フルートを手に持っていると、キーを押すことばかりを考えてしまいます。より指先を意識するために、指を上げることも意識したいのです。
ここでエア・フルートの出番です! 記事を読みながら、試してみてください。
あなたの頭に浮かんだフレーズを、フルートを持たず、何も持たず、演奏するフリをしてみてください。ただし、指同士を接触させることなく、フルートを掴んでいるのと同じ空間を空けて行ってください。フレーズが思い浮かばない人は、ドレミファソラシドと音階を2オクターブほどやってみましょう。
どうでしょうか? けっこう難しくありませんか?
3. なめらかに、軽く。間違えないように!
先ほどのエア・フルート運指を、肩や指に力を入れず、指がなめらかに軽く動くように練習してみましょう。指の上げ下げにかなり気を遣うことが分かると思います。
それをけっして間違えない速さで行います。それが出来たら、少し速く。インテンポになったところで、練習はおしまいです。さあ、フルートを持ってみてください。
4. ここで魔法が起こります!
練習したフレーズを、実際にフルートを持って吹いてみましょう。
するとあら不思議、吹けるのです!
この練習のポイント
大事なことは、エア・フルートをなめらかに演奏することです。肩に力が入っていたり、運指がカクカクとコマ送りにようでは改善しません。また、鉛筆を持ったり、親指と台にするなど、指を下げたときに何かがあると、上げる動きがおそろかになり、効果が半減します。
とは言え、誰かが居るときにこの練習をしていると、多少変態的な手の動きに見えなくもありませんので、そういう時は鉛筆を持ってみるなど、上手にカムフラージュしてくださいね!
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