

作曲の極意!ユニゾンについて
需要があるのか知らないが、勝手にシリーズ化!『作曲の極意』シリーズ第二弾でございます!
今日はユニゾンとは何か、という事とユニゾンを曲中でかっこ良く使うために参考になりそうな曲のご紹介をして参りたいと思います。
この技、かなり実用的です!実際に作曲したことがあり、今ひとつパンチが無いとかエッジが欲しいなんて思っている方は参考にしてみて下さい。
ユニゾンとは
ユニゾンとは同じフレーズを複数の楽器で奏でることです。
この辺りはまあ、知っているかもしれない。
それで、どんな効果や意味があるのかという話ですが、ズバリかっこいいし印象に残る!例えば何らかのフレーズをコードと共に演奏するのは、“よくあるパターン”なので(というかほとんどの音楽はそうなってますよね♪)もし強調したいと思うフレーズがあるならユニゾンというアレンジ方法がある事を知っていると幅が広がりますね!
『俺、かっこいいフレーズ思いついちゃったよ~』なんて時にはユニゾンがおすすめです!
その他に作曲初心者が陥りがちなのは、間奏のマンネリです。
Aメロやサビのコード進行を持ってきて、ギターソロなんかを入れるんだけど、アドリブのバリエーションもまだまだ少ないし、結局ギターメロになってしまってどの曲もなんか似た感じになってしまう。
こんな時もユニゾンが使えます。けっこう便利♪
ここからは実際に動画を見ながら、どんな風に聞こえるのか確認して行きましょう!
Maroon5“Sunday Morning”
こちらの動画ですと2:25あたりから始まるバンド全パートのユニゾンがかっこいいですよね。
ちなみに、この曲は作曲の極意!ツーファイブワン♪でご紹介したツーファイブワンがこれでもか!と使われております。この間奏のユニゾン以外は全てDm→G7→Cのコード進行のみ!ちょっと理論を覚えると複雑な事やりたがるもんですが、ここまでシンプルな進行でもかっこよくて売れる曲が書けるんです。
シンプルだけど、アレンジがうまいから退屈しないですよね。それから間奏のユニゾンが効いていますね。
こういったユニゾンを演奏するときにピアノだと片手でオクターブに手が届くため、1オクターブで弾きたくなってしまいますが、両手を使って2オクターブのユニゾンにするとかっこいい!複数の楽器で演奏するときも2オクターブを意識してアレンジするとガツンとくるかっこいい演奏になるはずです。
クラシックのプロのピアニスト見ていると片手オクターブですごく複雑なフレーズ弾いていたりしますが、筆者はそんなに手首が動かないので、こんな感じで両手を使うとまあまあ複雑なフレーズも弾けて聞こえ方もかっこいいので丁度良いごまかし技です(笑)。
他の楽器にこの中間の音を鳴らしてもらうなどすると更に厚みがましますね♪
Stevie Wonder“Sir Duke”
イントロからかっこいいユニゾンが決まってますね。1:05辺りからのユニゾンも悶絶するほどかっこいいです!
先ほどのMaroon5もそうですが、ラッパがあるとこういったユニゾンパートはかっこいいですね。しかしラッパ隊を集めるのは結構難しいですから、キーボードなどで演奏する事が多いかもしれません。そんな時は先程お話した2オクターブのコツを思い出してくださいね♪
Chick Corea“Spain”
最近POPS寄りの話題が続いていますので、ここらでJAZZをはさんでおきましょう。
1:30からのフルートとエレピのユニゾンがかっこいいですね。
ちょっとおぼろげな記憶を頼りに採譜したので細かい所は違うかもしれませんがだいたいこんな感じ。
リズムが取りづらくて、でも聞いててかっこいいフレーズをばっちりあわせるとお客さんも『お~!』と喜んでくれたりします。Spainはあまりに有名なのでイントロの段階で盛り上がるのですが…
ちなみにこのイントロのフレーズはクラシックギターの大作曲家ロドリーゴのアランフェス交響曲のフレーズが使われています。このようにJAZZやバリバリのROCKでもクラシックのフレーズの引用など多いので、クラシックにも興味持ってみると面白いですよ~!
番外編
クラシックの話題が出ましたのでちょっと番外編!
2:00くらいから弦楽器のユニゾンがかっこいいです!たまにオーケストラを聞くと、音域と音の種類の幅があまりに豊かなのでアレンジや作曲の参考になりますよね。いろんな楽器に興味持つ事って一つの楽器を極めるより作曲家向きの才能だと思います。ピアノかギターはある程度できた方がいいと思いますが…
まとめ
本日はユニゾンってかっこいいよ!という話題でございました。いかがでしたでしょうか?
自分で作曲した曲にマンネリを感じてしまった時、または超かっこいいフレーズを思いついてしまった時はユニゾンを使ってみましょう!
それから2オクターブのコツについても意識してみて下さい♪