

音楽チャートって何?音楽チャートの種類や集計方法とは?
音楽チャートとは、人気の曲やアルバムをランキング形式で表したもののことをいいます。「音楽チャート」は、英語で「music chart」と書き、ほかにgreatest hitsなどと呼ぶこともあります。どの曲が人気であるのか一目でわかるため、「何か音楽を聞きたいが、どれにしたらいいのかわからない」というリスナーにとっては、新しい楽曲に出合うきっかけにもなります。今回は、この音楽チャートの種類や集計方法などについてご紹介します。
音楽チャートの種類
世界中でさまざまな音楽チャートが存在しますが、特に有名なものとして、ビルボードチャート、オリコンチャート、Spotifyチャートをご紹介します。
ビルボードチャートは、アメリカの音楽雑誌「ビルボード」が発表するチャートで、世界で最も権威のある音楽チャートの一つです。アメリカだけでなく、世界中の音楽業界に大きな影響を与えています。集計方法は、シングルセールス、デジタルダウンロード、ラジオ放送回数、ストリーミング回数など幅広く集めています。ちなみに、2024年の年間総合ソング・チャート「JAPAN Hot 100」では、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」が1位を獲得しました。一方、アルバム部門である「Hot Albums」では、Snow Manの『RAYS』が1位に輝きました。
オリコンチャートは、日本の音楽ソフト・ビデオの売上に関するデータを集計・分析するオリコン株式会社が発表するチャートです。CDの売上枚数を中心に集計されており、日本の音楽シーンを代表するチャートです。毎週更新され、法人向け有料サイトでは月曜日、一般向けには火曜日に発表されます。
Spotifyチャートは、世界最大級の音楽ストリーミングサービスであるSpotifyが発表するチャートです。ストリーミング回数に基づいてランキングが決定され、デジタル時代の音楽消費を反映したチャートとして注目されています。デイリーチャートは毎日更新されます。全世界で実に6億人を超えるSpotifyユーザーによって、2024年にもっとも再生されたアーティストはテイラー・スウィフトでした。
音楽チャートの集計方法
集計方法には、CDの売り上げやラジオ放送回数、デジタルダウンロード、ストリーミングなどによるものがあります。
CD売り上げは、従来から行われている集計方法ですが、近年はデジタル配信が主流となり、その重要度は低下しています。モニタリング専門の会社などによって24時間モニタリングし、ラジオで曲が放送された回数を集計する方法もあります。
これらの従来の集計方法に対し、台頭してきたのがデジタルダウンロードやストリーミングです。デジタルダウンロードは、iTunes Storeなどの音楽配信サービスでのダウンロード数を集計します。ストリーミングは、SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービスでの再生回数を集計します。