初心者でも分かる!トランペットのミュートについて知ろう!
今回はトランペットのミュート(弱音器)についてお話しさせていただきます。部活などの団体で活動されている方は備品としてあるものを使用されているケースが多いかと思いますが、初心者の方や自分のミュートが欲しいという方は参考にしていただければと思います。
そもそもミュートって?
ミュートは漢字では弱音器などと表記されることがあり、楽器の音量・音色を変化させる目的で使用されます。よく楽譜に【mute】【cup mute】などと書かれていることがありますが、これは指定のミュートを使用して演奏するという指示です。 また、ミュートの指示の後に【open】と表記されていればそこからはミュートを外して演奏するという指示です。
金管楽器にはどれもミュートが存在しますが、特にトランペットはミュートを使う場面が多いです。それだけにぜひ持っておきたいアイテムですね。
ミュートの種類
単にミュートと言っても場面に応じた様々な種類のミュートが存在します。以下代表的なものを紹介していきます。
ストレートミュート
基本的にただ単にミュートと言えばストレートミュートのことを指します。楽譜上に【mute】とだけ書かれていた場合はストレートミュートを使用して間違いないと思います。
最も使用する機会が多いミュートですね。素材にもよりますが音量を抑えた金属的な音色になります。
カップミュート
名前の通りベルをカップで覆っているようなカップミュートです。
カップミュートを使用する際には楽譜には【cup mute】などとちゃんと種類が指定され記されています。少しダークでこもったような音色になります。
ワウワウミュート
ハーマンというメーカーがとても有名でハーマンミュートとも呼ばれます。
音量はかなり抑えられジリジリした音色になります。ミュートの底には穴が開いており、そこを手のひらで塞いだり離したりすることによってワウワウ~っといったユニークなこともできます。
吉本新喜劇のオープニングで使用されている曲はこのワウワウミュートを使ったトランペットが活躍しています。
サイレント(プラクティス)ミュート
こちらは演奏の本番で使う目的ではなく、主には個人練習で使用するためのミュートです。
例えば家でも練習したいけど近所迷惑になってしまうっていうことありますよね?そんな時に便利なのがサイレントミュートです。これを使えばマンションで吹いても迷惑にならないほどの音量に抑えてくれます。
最近はYAMAHAのサイレントブラス等かなり消音機能を向上させ尚且つイヤホンジャックがあり生音のような感覚で吹けるという優れたものがありますので大変オススメです。
ただサイレントミュートだけで練習しすぎるのには要注意です。息の抜け感や音程など、ミュート無しの場合と少し感覚が違いますので、メインの練習は無し・場所が許さない場合はミュートという形が良いかなと思います。
まとめ
今回はトランペットの代表的なミュートについて紹介させていただきました。
まず個人で揃えたいなら使用機会を考えてストレートミュートとカップミュートですね。
同じ種類のミュートでもメーカーや素材によって多少音色や音程のくせが違いますので、いろいろ試して自分に合った吹きやすいものを購入していただければと思います。