ピアノの上達は椅子の座り方から!そのポイントをご紹介
ピアノは椅子に座って弾きます。
下半身を安定させ上半身の力を楽にすることで腕が自由に使えるようにします。
現代のピアノは、鍵盤が重くなっています。そこで、指先の力ではなく、腕の重さや、上半身の重さを鍵盤にかける事により、鍵盤を押す弾き方をします。
これを『重量奏法』と呼んでいます。
スポーツでは当たり前だと思いますが、いかに効率よく身体を使って無駄なエネルギーを使うことなく競技をします。そうでなければどの選手も故障から逃げられません。
どの選手も筋力によるパワーだけでは無理があります。
同じようにピアノも一種のスポーツと同様です。
どうやったら省エネルギーで疲れることなく脱力で鍵盤が弾けるか?
椅子の座り方は『演奏フォーム』です。
ポイントは5つ、ご紹介していきます。
目次
1・椅子の背もたれは使わず 椅子の半分くらいに腰掛けます
椅子には浅く腰掛けます。背筋を伸ばして 腰に重心を置きます。
下半身を安定させ、上半身を支えます。
腰が曲がった状態でピアノに向かうと身体が疲れ、腕の重みを利用した弾き方ができないため理想の音が出しにくくなります。
2・足を床につけましょう
足を安定させることで身体の土台が安定し 上半身が楽に動きやすくなります。
床に足が届かない場合は 足台を使うことがおすすめです。
方法は、補助台を購入する、板を用意する、100均の発泡スチロールを使用するなど工夫を楽しみながらご自身の身体に合わせた高さで作ることができます。
特にお子様の場合、成長と共にこまめに調整する必要があります。
3・ピアノと自分の身体との距離は 手のひら2つ分の空間を作ります
ピアノと身体が近すぎると 腕の動きが制限され幅広い音域が使えなくなります。
ピアノは鍵盤を下ろすだけではなく 豊かに響かせる楽器です。
肩や腕の力を抜いて 指先までしなやかに動かせるようにします。
4・腕の角度は肘がほぼ直角になるように椅子の高さを調節しましょう
椅子の高さには人それぞれ好みがあります。また、演奏する曲によっても椅子の高さを変えることもあります。
一つの基準として 肘がほぼ垂直になるように椅子の高さを調整しましょう。
5・膝は適度に隙間を作りましょう
足を揃えるためには力が必要です。
膝に隙間を作り足先は膝の向きに軽く開いて 身体を支える土台として楽に座ることがポイントです。
足を組んだり、開きすぎたりはしません。
まとめ
やみくもにピアノを練習しても、力の入れすぎは身体を痛めたり故障にもつながります。身体を安定させて 楽に豊かな音色を出せるように ピアノの上達は椅子の座り方から!まず、見直してみませんか?