トランペットをお手入れしましょう
皆さん普段からトランペットのお手入れをしっかりされていますか?しっかりとお手入れすることで楽器の状態を保つことができると同時に楽器の持つ本来の性能を発揮することができます。今回はそんなトランペットの普段のお手入れについて紹介させていただきます。
チューニングスライド
よくチューニングスライドが乾燥しきっている状態の方を見かけますが、それでは管の内部を痛めてしまいます。チューニングスライドにはハードタイプのグリスがオススメです。あまりにも滑らかなタイプでは吹いている間に徐々にスライドが抜けてしまう可能性があるので注意が必要です。
抜き差し管
一番と三番の抜き差し管については演奏中に操作して音程を調整する場合があります。専用のオイルやグリスがありますので、スライドが乾燥することのないよう手入れします。あまりお手入れをされていない楽器を見ると、特に二番管が抜けなくなっていることがありますので二番管もお手入れすることを忘れないようにお願いします。
ピストンンバルブ
トランペットの心臓部とも言われるピストンバルブにはバルブオイルをさします。ピストンの動きが鈍くては演奏に支障をきたしますので、私は演奏の前には必ずさすようにしています。バルブオイルには様々な種類の粘度があります。一般的には古い楽器には粘度の高いもの、比較的新しい楽器には粘度の低いサラサラ系のオイルが適していると言われています。トランペットは他の金管楽器と比べて速い指使いが多いためあまりにも粘度の高いものはオススメできません。
ウォーターキーのコルク
いわゆるつば抜きの部分についているコルクです。こちらはよく見落とされがちですが、随分と使っているとしっかり摩耗しています。一個数十円で購入することができますし、楽器店では無料で交換してもらえるレベルですので、気づかれた際には交換するようにしてください。
楽器表面
楽器をいつまでもピカピカにしておきたい一心でクロスでしっかりと拭かれている方を見かけますが、あまりにも必要以上に拭くのは要注意です。逆にメッキを痛めてしまう場合がありますので、優しく軽く拭く程度で結構だと思います。また銀メッキの黒ずみなどを除去するポリッシュなどがありますが、研磨剤が配合されているものもありますので、こちらも拭き過ぎるとメッキを痛めてしまう可能性があります。
管内部
吹いた後はクリーニングスワブを通すのがベストですが、定期的に楽器内部も洗浄してください。管内用のブラシ等を使いぬるま湯と中性洗剤で洗浄します。意外とグリスやオイルなどの汚れが溜まっています。洗浄後はしっかりと乾かし、グリスやオイルを塗って完了です。
まとめ
単にお手入れと言っても様々な箇所があります。意外と見落としがちなお手入れですが、普段お世話になっているトランペットをしっかりとお手入れし、丁寧に取り扱って気持ちよく演奏ができるようにしたいですね。