

初心者フルーティストに吹きやすい曲を紹介!
演奏会や余興で何を吹く? 選曲のポイント! では、フルートで吹きやすい曲を選ぶためのポイントをお伝えしました。
今回は、具体的にどのような曲が吹きやすいか? 発表会など、ちょっとした会でも使える曲を、上のリンク先のポイントを踏まえて、いくつか選んでみたいと思います。
目次
ヘ長調(♭1つ)
「聖者の行進」 アメリカ民謡
共同音楽出版社「グレード別名曲集 ソロ&デュオ フルートパートナー(グレードA-1)」収録。この曲集は、ソロでも2重奏でも使えます。ピアノ伴奏付き。
この本の「聖者の行進」は、前半に有名なあのメロディを奏で、後半の出だしはリズム打ち。ピアノとのアンサンブルが楽しめます。
- 音域
中音域のファ~高音域のド - 中音域の「ド→レ」または「レ→ド」の回数
0回 - 最後の音
中音域のファ
「シチリアーナ」
共同音楽出版社「グレード別名曲集 ソロ&デュオ フルートパートナー(グレードA-1)」収録。短調なので、ヘ長調ではなくニ短調になり、ドに臨時の♯が付きます。メランコリックで上品な一曲です。
- 音域
低音域のラ~高音域のレ - 中音域の「ド→レ」または「レ→ド」の回数
0回 - 最後の音
中音域のレ
ト長調(♯1つ)
「スケーターズ・ワルツ」 E.ワルトトイフェル
共同音楽出版社「グレード別名曲集 ソロ&デュオ フルートパートナー(グレードA-1)」収録。繰り返しが多いので、演奏時間が掛かります。
- 音域
低音域のソ~中音域のラ - 中音域の「ド→レ」または「レ→ド」の回数
くり返しを入れて、3回 - 最後の音
低音域のソ
オペラ「魔笛」より W.A.モーツァルト
共同音楽出版社「グレード別名曲集 ソロ&デュオ フルートパートナー(グレードA-1)」収録。オペラ「魔笛」の中の、「魔法の鈴」(「なんとまぁ、素敵な音だ」)のテーマです。
- 音域
低音域のソ~中音域のソ - 中音域の「ド→レ」または「レ→ド」の回数
7回 - 最後の音
低音域のソ
ハ長調(調号なし)
「南国のバラ」 J.シュトラウスⅡ
「フルートレパートリー やさしい たのしい 名曲ベストセレクション」収録。
短い曲ですが、ワルツの美しさを味わえる美しい曲です。
- 音域
低音域のソ~中音域のソ - 中音域の「ド→レ」または「レ→ド」の回数
くり返しを入れて、4回 - 最後の音
中音域のド
「スマイル」 C.チャップリン
ヤマハ「フルートレパートリー ポピュラー&クラシック名曲集」収録。
チャップリンの映画「モダン・タイムス」より。映画を知らなくても楽しめる、ゆったりとオシャレなメロディです。
- 音域
低音域のソ~中音域のラ - 中音域の「ド→レ」または「レ→ド」の回数
10回 - 最後の音
中音域のド
先入観で避けるのは損!
「条件にあてはまらない曲はダメなのか?」ということは、もちろんありません! 気に入った曲であれば、きっとたくさん練習して、演奏できるようになるでしょう。中音域のドとレの音が交互にたくさん出てきても、「いい練習になる!」「好きな曲だから楽しんで上達できる!」と思えば、苦ではありませんね。
調号があるからと言って、先入観で避けるのは損!
苦手だと思いこまずに、調の長所を見て、楽しく練習して行きましょう!