いつでもどこでも練習できる! 指のトレーニング方法
学校や会社から帰宅してきて、
「今日はフルートの練習ができなかった」
「もっと練習したい!」
と思うけれど、時間帯が遅くてご近所迷惑……ということ、ありますよね。諦めて後日、に出来れば良いのですが、演奏会や発表会が近かったり、もう何日も練習できていないと、気持ちが焦ります。
そんなときに、いつでもどこででもできる練習を紹介します!
「1日練習しないと3日ヘタになる」!?
久々にフルートを吹いたとき、「あれ?」ということがあります。
俗に、「1日練習しないと3日分ヘタになる」と言われています。これは習い事や運動、全てで言われることです。
筋肉や身体の使い方は、毎日しないと身に付かない、ということですね。
また、練習中に得たちょっとした「カン」は、ただの「カン」。それを忘れないうちに翌日に練習しないといけないのですが、数日経つと身体に沁み込まないまま、忘れてしまいます。頭でしっかり分かっていれば良いのですが、身体を使うスポーツや楽器練習は、頭だけでなく身体が覚える、ということもあるのです。
さらに。
悲しいですが、大人の場合は一度衰えると、復活させるのも大変なのです……。
そうならないように、できることはやっておきたいですよね!
指のコントロールを強化しよう!
楽器の練習の要素は、いくつかあります。
・ 息の吸い方、保ち方、コントロールなど、息に関すること
・ 指のコントロール
・ 構え方など、身体の使い方
・ フレージングなど、楽曲の勉強
今回はこの中の「指のコントロール」について、練習方法を紹介します。
フルートほど繊細な楽器になると、ちょっとした衰えが命取りになることがあります。毎日練習している人でも、もっと指のコントロールができるようになりたい、という人にオススメの練習方法です。
その名も「指ぱく運動」♪
- 指でOKマークを作ります。
- その人差し指と親指を、閉じたり開いたりします。
これだけです! とっても簡単ですね。
これを、親指&人差し指、親指&中指、親指&薬指、親指&小指、と全部の指でやります。もちろん右手も左手もです。
効果的に行うポイント4つ!
パクパクするだけでも効果はありますが、同じ時間を使うなら、より成果を上げたいですね。
いくつかのポイントを書いてみます。できるところから、実践してみましょう。
●手首や腕に力を入れないようにする。
●手首や腕を動かさないようにする(パクパクの振動で多少は揺れますが)。
●指に力を入れず、パクパクしたときに指同士が触れる程度にする。
●10秒以上パクパクしても速度が乱れない、手首に力が入らないようにする。
4つめの「10秒以上」ですが、少しでも力が入ったと思ったら、たとえ2秒でも3秒でも、パクパクをやめてください。力が入ったときは、ゆっくりとパクパクさせて、手首に力が入らないのを確認してからスピードアップをします。手を痛めないようにするためと、変なクセが付かないようにするためです。
これ、大人の方は、暇さえあればパクパクしていると良いですよ。指のコントロール力がアップします!