クラリネット指練習 必見!練習前に知っておくべき事⑤
今回もクラリネットを吹く前に知っておくと良い豆知識シリーズですが、「指」の動かし方などにピックアップして記載しております。
以前の記事も参考に、クラリネットの楽器の構造や音の事を理解した上で実際に演奏してみてください。知らないと、上達するのに遠回りをしてしまう事もありますので、是非とも試してみてくださいね!回を追うごとに、実践に向けた内容になっていますので、経験者の方も参考にしてみてください。
過去の記事
クラリネットの音域について 必見!練習前に知っておくべき事①
クラリネット息の使い方 必見!練習前に知っておくべき事②
クラリネットアンブシュア 必見!練習前に知っておくべき事③
クラリネット口の形 必見!練習前に知っておくべき事④
指が回らない
クラリネットを演奏し始めてみて、必ずと言って良いほど出てくるのが「指が回らない」という悩みです。オーケストラでも、吹奏楽でも、クラリネットには連符がたくさん出てくると思います。クラリネットの楽器自体の重さは、B♭管で約700グラムです。これを右手の親指1本で支えています。何時間も練習していると、右手の親指にタコができてくると思います。これは仕方のない事です。
また、クラリネットは他の楽器に比べて自分の指で塞ぐ穴が多いです。楽器の重さを支えなから、しっかり穴を塞いで指を動かすので「指が回らない」のも無理はありません。
では、指が動くようになる方法について見ていきましょう。
持ち方を確認しよう
まず、見直して欲しいのが楽器の持ち方です。
クラリネットは「ねこの手」のように持ってください。包丁を持つ時の包丁を持ってない方の手の形ですね。完全に「グー」の手で持ってしまうと、楽器の穴が塞げないので指を丸めて持つイメージです。ピアノをやっている人は、「ピアノを鍵盤に置いた時の手の形」をイメージしてみると分かりやすいかもしれません。
握力を鍛えよう
持ち方が分かった所で、約700グラムの重さを支えるために必要になってくるのが「握力」です。実は、握力がないと楽器自体を支える事ができません。握力を鍛える方法はたくさんありますが、何も器具を使わない簡単な方法があります。
(もちろん、市販の器具を使って鍛えても大丈夫です。)
まずはじゃんけんの「グー」の手を作ってみてください。次に手を開いて「パー」にしてください。たったこれだけです!毎日何度かこれを繰り返していると握力が上がります。先ほども言いましたが、クラリネットを支えているのは右手なので、クラリネット奏者は右手の握力の方が強くなります。
スケールの練習をしよう
楽器をしっかり持つ準備ができた所で、次はしなやかに指を動かす練習をしなければなりません。指を動かすために必要な練習は「スケール(音階)練習」です。毎日のウォーミングアップにスケール練習をしていない人は、必ずスケール練習を取り入れてください。
スケールは運指だけでなく、色々な効果がありますので是非やってみてくださいね。
初心者の方は何も♯や♭のついていない「ドレミファソラシド」をまずはやってみましょう。経験者の方は、すべての音階をやってください。(長調、短調など)
自分の苦手な指などで必ず詰まるはずです。どの音も同じ長さで、同じ音の大きさで吹けるようにしてください。滑らかに吹けるようになると、指がしっかり動いてきます。すべての音階をできるようになれば、連符が怖くなくなりますよ。
まとめ
今回、ご紹介した内容はクラリネットを練習していく上でとても大切な事です。
自分で塞ぐ穴が少ないオーボエやサックス、フルートなどの他の木管楽器にも応用できますので、是非とも練習に取り入れて素敵な音を奏でてくださいね!