両手で弾きたい!でもその前にして欲しいおすすめの練習とは
ピアノは両手で弾きます。両手で音楽を奏でられると楽しいですよね。
でもちょっと待ってください!新しい曲の練習を始める時や つまづきやすいところがあっても両手だけの練習になっていませんか?
ピアノの練習には様々な方法があります。今回は両手で弾く前にぜひ取り入れていただきたい片手練習のメリットをご紹介します。
『急がば回れ』で曲の仕上がりも早くなりますよ。
目次
なぜ両手でいきなり弾かない方がいいの?
人間は左右の手指が同時に動くようになっています。人体の不思議の一つです。
ピアノを始めたばかりの方に必ずおとずれる壁が 左右違う動きが瞬時にできないことです。
指の番号も、何の音を弾くのかも、どう指を動かしたいのかも分かっています。
でも手指は同じようにに動くため 左右違う動きができないです。
大人の生徒さんでも 子どもの生徒さんでも『あれっ?なぜできないのだろう?』と首をかしげる風景は定番です。
片手ずつ弾く練習をするメリットは?
ピアノは左右の手指が違うことをします。例えば左手は伴奏の和音を弾くけど、右手はメロディを弾くなどです。
先程ご紹介したように人は左右の手指を同じように動かそうとするためいきなり両手だとコントロールができません。そこで大切な練習として片手ずつ練習することをお勧めします。
片手練習のメリットは以下の3つです。
①横の流れメロディや和声の流れを感じて弾けます
両手だけで弾いていると左右の音を同時に縦として揃えて音を聞きます。
そのためメロディの流れや和音の動きや響きの変化に気づきにくくなります。
縦の音を揃えて弾くことは片手づつの練習が終わってからでも十分間に合います。
②両手より楽に弾けます
片手に集中できるため練習が楽になります。
左手が苦手であれば 左手のみを繰り返し練習できるので間違いやすいところを把握しやすく 部分練習もしやすくなります。
③楽譜の記号など細かい部分まで気づきやすくなり表現を考えながら弾くことができます
片手で弾くことによって余裕もできるので 楽譜の細部まで気づきながらまた、表現を考えながら練習することができます。
例えば強弱の表現であれば 強く弾くのか?滑らかに弾くのか?鋭く響かせるのか?クレッシェンドをどのようにして響きを広げていくのかなどを考えながら練習できます。
片手で弾く時に曲の表現まで計画できていると 両手で合わせた時に改めてどう弾こうか?悩まずにすみます。
まとめ
今回は片手ずつの練習をご紹介しました。一つでもやってみようかなと感じていただけるメリットはありましたか?
ただ、例外もあります。リズムが複雑な曲の場合、伴奏が拍子を表現している場合は、両手で弾く方が効率がいい場合もあります。
練習の組み合わせには様々な方法があります。
レッスンにて練習方法を講師に尋ねてみるのもお勧めです。