口の形を意識する女性

ぐっと巧くなる、「ブレス」で得する方法! 前編

フルーティストの皆さん、こんにちは。練習していますか? 呼吸のトレーニングもしていますか?

〈呼吸のトレーニングのおさらいは、このような過去記事も参考に♪〉
ぐっと巧くなる、フルートのロングトーン徹底活用法! 前編
「フルート 息がもたない!」 普段の練習方法は?

このような普段の練習はもちろんしなければいけませんが、「これだけでぐっと巧くなる!」というプラスワンでトクする方法も、実はいくつかあります。
裏ワザでも何でもなく、上級者が使うテクニックのひとつ。

これを知っているか知らないかで、演奏にグッと差が出てくるのですから、知ってないと損ですね!

そんなテクニックの中から、呼吸に関したテクニック、「ブレス(息継ぎ)の方法ひとつでぐっと巧くなる!」というお話を、3ステップで解説していきます。
フルートを構えなくても試せますので、実際に身体を使いながら読んでみてくださいね!

1.息継ぎの時には「オ」!?

おの口

まずひとつ目は、ブレス(息継ぎ)をするときの口の形のお話です。
これは簡単。

ブレスは、「オ」という口の形で吸ってみてください。

理由は……

 

「ア」で吸ってみると、喉の奥に冷たい空気が当たります。
「オ」で吸うと、喉の奥に直接空気が当たりません
これはエアコンの効いた部屋、空気の乾燥した部屋で息を吸うときに、咳が出そうになるのを防ぐことができます。冬に風邪で喉を少し痛めたときにも良いです!

 

また、「オ」という発音は、喉と口腔(口の中)の形を縦に拡げます。喉や口腔は狭くなりがちなので、広くキープすることで、音が豊かになります。
「オ」で吸うと、吹くときも「オ」に近くなりますね。
常に喉を拡げていられれば、ブレスの時に一度にたくさん吸うことができるのです。一度にたくさん吸えるようになれば、「ほんの一瞬」という隙間でもブレスが可能になります。これは後々に役立ちます。

 

2.吸う前に、「おなかを作ってから」!?

腹式

ふたつ目は、おなかのお話です。
息をたくさん吸ったときのおなかの状態は、どのようになっているでしょうか?

おなかが膨らみ、おへそが下のほうへ押し下げられたような感じになるのでは、と思います。
(正式には肺が膨らんでいるのですが。肩を上げて肺を膨らませるのではなく、横隔膜を押し下げておなかのほうへ膨らませていく……ということで、おなかが膨らむイメージです。いわゆる「腹式呼吸」の吸い方ですね)。

この身体の形を、実際に息を吸って、何回か作ってみましょう。
おへそが下へ押し下げられる感覚、肺がおなかのほうへ膨らんでいく感覚をつかんだら、息を吸わないで、腹筋などの力だけで、この形を作ってみましょう。

……できましたか?

わざとおなかを膨らませるようにすれば、できると思います。
慣れれば、横隔膜が押し下げられるような感覚もつかむことができます。

この練習は、すぐに出来る人も居れば、全く理解できない人が居ると思います。
後編は、この練習を演奏でどう使うか!? というお話になります。
すぐに出来た人は、後編で実践してみましょう。
まだ感覚がつかめていない人は、少し練習してから後編へ行ってみてください。
ブレスがぐっとラクになりますよ! お楽しみに!

 

次の記事はこちら↓↓

ぐっと巧くなる、「ブレス」で得する方法! 後編

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