【ボーカリストの声帯事情】のどや声の調子が悪い時の3つの原因解説
カラオケをしている際、「今日はなぜか歌い方の調子が悪いなあ」と感じたことはありませんか?
その原因は体調不良などが真っ先に考えられますが、実はそれだけではないのです。
今回は「喉や声の調子が悪い時の3つの原因」について解説していきます。
「あの時の不調はあれが原因だったのかもしれない」と気付けるかもしれないので、ぜひ参考にしてみてください。
原因①【体調不良】
風邪気味
喉の調子が悪いなと感じた際、最初に思い浮かぶのが風邪です。
風邪の引きはじめの喉の痛みや、治りかけの声のガサガサ感などが原因で声が出せないということが考えられます。
風邪を引いてしまったと感じたら、無理はせずゆっくり体を休めましょう。
逆に無理に声を出してしまうと、喉を傷めてしまうので声出しは禁物です。
さらに悪化してしまう恐れもあるので、のど飴などで潤しながら極力声を出さないよう過ごしましょう。
睡眠不足
声がうまく出ない、いつも通りの声が出せない際の原因として、睡眠不足が考えられます。
睡眠不足だと体の疲れが取れていないのと同様、声帯や喉周りの筋肉も疲れてしまい、喉周りがむくみます。
大事なライブや発表会、オーディションの前日には、しっかり睡眠を取り、きちんと体を休めましょう。
乾燥
喉が乾燥していると、歌う際にカラカラになり、いつもの歌声が発揮できない場合があります。
そんな時は、水分を摂取すると治ると思われがちですが、それよりも油分を摂取して様子をみましょう。
「喉が乾燥する=水分が足りない」のではなく、
「喉が乾燥する=油分が足りない」のです。
油分がないと声帯を振動させることができないので、どんどん枯れていってしまいます。
唐揚げやフライドポテトなどを食べてからカラオケなどを行うと改善されるケースがあるので、もしも枯れてしまったと感じた時は試してみてください。
花粉症
花粉もボーカルにとって厄介な敵です。
プロの歌手の中には、花粉の時期になるとレコーディングやツアーを行わない方もいます。
それほど喉に影響が出やすいということです。
あまりにも花粉症の症状が気になる方は、市販の薬を飲んで様子をみてみましょう。
しかし、症状がひどく、調子が戻らないと思った場合はボイスクリニックという声帯を専門とする医療機関に受診してみることもおすすめします。
飲食
歌う直前の飲食が原因でコンディションが悪くなる場合もあります。
特にお酒は最も気をつけておきたい飲み物です。
アルコールによって喉に刺激を与えてしまうので、ライブやコンサートの前などには控えておきましょう。
また、冷たい又は熱い飲み物、炭酸水も危険です。
なるべく刺激が少なく、喉に優しい飲み物を飲むようにしましょう。
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「原因②【精神的な理由】」を解説していきます。