学校の音楽の時間に教わる唱歌(しょうか)覚えていますか?

学校の音楽の時間に教わる唱歌(しょうか)覚えていますか?

学校の音楽の時間に習った唱歌(しょうか)、例えばどんな曲があったか覚えていますか?主に小中学生の音楽教育のために作られた歌ですが、ママさん合唱団やシニアサークルの方が合唱することもあります。子どもに「何か歌って!」と言われたときに、唱歌や童謡を覚えて間違えずに歌えたらいいですよね。子供の頃を思い出して、名曲の数々をもう一度歌ってみませんか?

「花」

花びら

作曲者の滝廉太郎「荒城の月」と並んで代表作とされるのが、春の隅田川の様子を歌った「花」です。

春のうららの 隅田川
のぼりくだりの 船人が
櫂(かい)のしずくも 花と散る
ながめを何に たとうべき

作詞:武島羽衣 作曲:滝廉太郎

少し表現が古くわかりづらいので、現代風に訳すと、「春の陽気が穏やかな隅田川では、川を上ったり下ったりしている船の人が漕ぐオール(櫂)のしずくが花びらのように散っています。この美しい眺めを何に例えることができるでしょうか。」というような意味です。

滝廉太郎はほかにも、幼稚園唱歌として「はとぽっぽ」「こいのぼり」「雪やこんこ」なども作曲しています。

「夕焼け小焼け」

夕焼け

夕焼け小焼けで日が暮れて
山のお寺の鐘がなる
おててつないでみなかえろう
からすといっしょにかえりましょ

作詞:中村雨紅 作曲:草川信

子ども向けの平易な歌詞ですが、「小焼け」だけ少しわかりづらいですね。まだ沈んでいない太陽によって空が赤く染まる現象が「夕焼け」であるのに対し、すでに沈んでしまった太陽によって空が赤く染まる現象を「小焼け」というそうです。

作曲者の草川信はほかにも、北原白秋が作詞したゆりかごの唄の作曲なども手掛けています。

「紅葉(もみじ)」

紅葉

秋の夕日に照る山もみじ
濃いも薄いも数ある中に
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は
山のふもとの裾模樣(すそもよう)

作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一

「紅葉」は、1911年、『尋常小学唱歌』に小学二年生向けとして掲載されました。作詞者の高野辰之、作曲者の岡野貞一の両名は、「ふるさと」や「春の小川」、「春が来た」などを世に送り出していることでも知られています。

この「紅葉」ですが、ソプラノとアルトに分かれて歌った記憶がある方も多いのではないでしょうか。音取りや、ソプラノとのリズムの違いが難しくて、アルトの担当になった方は苦労したことを覚えているかもしれません。

最後に

唱歌には、「うらら」「小焼け」など、美しい日本語が使われており、ぜひ覚えて歌えるようになりたいものです。お子さんには、ミッ〇ーマウスやアン〇ンマンの歌もいいですが、たまには古くからある日本の唱歌の美しいメロディーと歌詞を歌って聞かせてあげると喜ぶかもしれませんよ。

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