手が小さくて鍵盤が届かない時の秘密の対処法とは?
ピアノを弾く時に手が小さいと届かない、音域が広くて弾けないということがあります。
私は手が小さいため弾きにくかったり 和音がつかめなかったりすることがあります。
今回は、手が小さいから弾けないところがあった場合の対処法をご紹介します。
目次
もともとピアノは西洋人男性向けに作られたもの
バイオリンは体の成長とともに楽器の大きさを変えていきます。
ではピアノはどうでしょうか? 残念ながら子どもだからといって楽器が小さくなることはありません。
そのため幼児さんは年長さんくらいの年齢や骨格になるまでは、手に負担がかかるため 長時間弾くことは避けた方がいいという考え方もあります。
体格が小さい子どもや小柄な女性がピアノに向かう時は椅子や足台の高さを調整して使い、ピアノに体のサイズを合わせなければなりません。
手が小さくて和音がつかめない場合の対処法3つ
①和音を弾く時 根音から見て第5音は特徴が影響しないため省くことが可能
和音の構成は根音(ルート)第3音、第5音、第7音と積み上がります。
それぞれの特徴は以下のものになります。
・根音(ルート) 音階の始まりの音でその調の名称になります。
和音の土台となる音なのでできるだけ省略はしない方がいいです。
・第3音 和音の長(明るい)短(暗い)を決める音なので省略はしません。
音楽は大きく分けて2種類 明るい表現になる長調、暗い表現になる短調があります。もし第3音を省略してしまうと、明るいのか暗いのか聞いている人には伝わりません。
・第7音 四和音の時に必要になります。属7という緊張感をもたらす音があり曲中のメリハリを作ります。
ジャズやポピュラー音楽に使われる際には独特の響きを作る役割もあるため
基本的には省略しません。
②1オクターブ上や下にある同じ音を省く
手が小さい人にとってオクターブを弾くことは大変です。同じ音である
オクターブの音の上か下の音を省いて1音にすると負担が減ります。
音の立体的な響きは期待できませんがかなり楽に弾けますよ。
また、変化している音だけを弾くこともできる場合があります。
③もう片方の手で弾けない音をカバーする
片手だけで弾こうとせず 音型によってはもう片方の手を使うことで弾けることがあります。
まとめ
手が届かず弾けることを諦めるのはもったいないです。音を省略するなど方法を考えて演奏できるといいですね。
また、手の柔軟性を高めるために 手のストレッチやマッサージをすすることも有効です。
手が広がれば音も届きやすくなります。