楽譜が無くてもピアノが弾ける! 3.コードの雑学
1.コードの仕組み、2.変わったコードまでで、大体のコードの説明はしましたが、今回は6thコードと9thコード、それから覚えておくと役立つコードの雑学についてお話したいと思います。
6th(シックス)
これは簡単ですよね。
基本の3和音に長6度の音を付け足すだけです。
9th(ナインス)
これも基本は長9度の音を付け足すだけなので簡単ですが書き方によって7thの音を入れるか入れないかが変わってきます。
付け足すという意味のaddを付けてCadd9と書いてあれば基本の3和音に9thの音を付けるだけ。単純にC9と書いてある時はC7に9thの音を付けて全部で5音同時に鳴らすようになります。楽譜によってはC7(9)という風に7thは鳴らしてくださいねー!と親切な表記があったりします。
コードの雑学
付け足しバージョンと構造改革バージョン
基本のメジャーコード、マイナーコードを覚えておけば複雑そうに見えるコードもほとんど付け足しバージョンです。6、7、9、11、13といった数字が出てきても慌てない。基本のコードは同じです。
構造改革バージョンと書いたのは2.変わったコードで説明した3種類のコードの場合、基本のコードで説明した仕組みが崩れるからです。
省略O.K!
少しくらい音を抜いたり7thや9thを入れ忘れても、そこまで重大に音楽が崩れてしまう事はありません。なにか物足りない感じや、雰囲気が出ないという事はありますが音楽は鳴っていない音も聞いている人の耳が勝手に補完してくれるので前後のコードなどから無意識に読み取ってくれます。
例えばC、C、G7、G7、と弾いた直後にドとソの音だけ弾いてみてください。CなのかCmなのか解らないと思いましたか?
ほとんどの人はCに聞こえるはずです。
転回と省略でスムーズな進行を考える!
C→G7→Cと弾いてみてください。
基本形のコードで押さえようとすると音がすごく飛ぶ上に音の数が増えてしまってなにか違和感があります。
こんな時はCで押さえたポジションの近くで音を選びます。これをコードの転回と言います。コードブックで暗記したコードだとこの転回を覚えるのも大変ですが、仕組みを理解していれば必要な音がパッと解るんです!
先程、省略O.Kと書きましたが、こんな風に省略してしまえば音の数も揃って聴きやすいですよね。3和音の次に4和音という程度なら違和感も少ないですが、5音6音と音数が増えてくるとある程度統一感が必要です。
リハーモナイズ
あるメロディーにどんなコードを付けるのかは演奏者によって違ったりします。コードを変えて演奏することをリハーモナイズと言います。
https://youtu.be/JnTQ-qewsyM
矢野顕子さんなんかはこのコード遊びが顕著なんじゃないかな?と思います。
他にもJazzのスタンダードを演奏者によって聴き比べてみるとこのリハーモナイズという物がなんとなくわかるかもしれません。
まとめ
ここまでわかれば世の中のほとんどの曲を演奏できますよ!しかも楽譜は読めなくてもO.Kです。
弾き語りや伴奏などはコードのジャンジャン弾きでなんとか形になりますので、とにかく音を鳴らしてみましょう。